【英語解説】Earth, Wind & Fire -September(セプテンバー)-

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Earth, Wind & Fire
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1978年にリリースされたEarth, Wind & Fireの「September」

40年以上経った現在でもテレビCMや映画の挿入曲として起用されている、衰え知らずのヒットナンバーです。

この曲、誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

人気の理由は、聴けば誰でも笑顔になれるような、踊り出したくなるような、溢れ出るハッピーサウンドと、そのサウンドの元気さを押し売りすることをせず、むしろ優しく寄り添ってくれるようなソフトなモーリスの歌声にあるのではなかと思います。

この記事では、そんなEarth, Wind & Fireのヒットナンバー「September」にまつわることを解説します。

この記事のコンテンツ
  • Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)とは?
  • なぜ9月21日なのか?
  • Ba-dee-yaの逸話
  • blue talkとは?
  • findのニュアンスについて
  • この曲が使用されている映画

Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)とは?

1970年代を代表するアフリカ系アメリカ人のファンクバンド。

バンド名の由来は、リーダーでありボーカルのモーリス・ホワイト(Maurice White)の占星図が「Earth, Air & Fire」だったことから、名付けられたとされています。

バンド名が長いため、略称はEWFEW&F

残念ながらモーリスは、2016年に75歳で亡くなってしまいました。

彼の名誉を称え、同年に特別功労賞生涯業績賞を第58回のグラミー賞で受賞しています。

現在のバンドはというと、モーリスとともにツインボーカルを務めていたフィリップ・ベイリー(Philip Bailey)を中心に活動を続けています。

歌詞の疑問

【解説】なぜ21日なのか?

歌詞には、9月21日という具体的な日付が出てきます。

この日は何を意味するのでしょうか?

この曲やアメリカのテレビドラマ『フレンズ(Friends)』のテーマソング「I’ll be there for you」を作曲した有名ソングライターのアリー・ウィリス(Allee Willis)は、21日にした理由を回答しています。

「Do you remember the first, the second…」と全部の日にちを当てはめていって、21日が一番しっくり来たからだそうです。

決して21日に特別な意味合いが込められているわけではないそうです。

確かにここは、the 21st nightがリズム的にピッタリはまっています。

【解説】Ba-dee-yaについて

コーラス/サビは、思わず口ずさみたくなる掛け声「ダ~ビ~ヤ~」が印象的です。

ボーカルのモーリス曰く、“Ba-dee-ya”には特に意味はないとのことです。

しかしソングライターのアリーは、当初、意味をなさないこの3音節Ba-dee-yaを好んでいませんでした。

一方のモーリスは「このままの方が印象に残るから」と、この箇所を譲らず、彼の意見が尊重されることになりました。

その結果、この特徴的な3音節が、他の曲とは一線を画すユニークさを出し、一度聴いたら忘れない印象を残すことになりました。

【解説】blue talkとは?

ヴァース2に登場するblue talkとはどんな意味でしょうか?

英英辞書の「Cambridge Dictionary」によると、blueにはポジティブとネガティブの両方のニュアンスが含まれていると書かれています。

blueにまつわるあれこれ

ポジティブな意味
・blue blood: 貴族の血統
・blue chip: ギャンブルの中で最も価値のあるもの、優良銘柄
・true blue: 忠実な人、信頼できる人
ネガティブ、下品な意味
・blue word: わいせつな言葉、罵る言葉
・make the air blue: 悪態をつく、罵る
・blue joke: 下ネタ
・blue movie: ポルノ映画
・blue-nose: 堅物

では今回の歌詞はどちらのニュアンスでしょうか。

前後の流れから「セクシャルな会話」や「大人同士の際どい会話」と解釈するのがよさそうです。

【解説】foundのニュアンス

findの一番使われる意味は「見つける、発見する」ですが、「(経験や考慮の後で)~に気づく、理解する」という意味もあります。

9月に愛し合ったあと、人肌恋しい12月になってようやく「9月のあの時のあれは愛だったんだ」というニュアンスが、ヴァース2のfoundに表れています。

この曲が使われている映画

有名どころで言うと、映画『ナイトミュージアム』 のエンディングで流れていますが、じつは他の映画でも度々この曲が使用されています。

『ナイトミュージアム』(Night at the Museum)
『テッド2』(Ted 2)
『トロールズ』(Trolls)
『バベル』(Babel)
『ナイスガイズ!』(The Nice Guys)
『最強のふたり』(Intouchables)
『40オトコの恋愛事情』(Dan in Real Life)
…など。

さいごに

この曲は、9月に愛し合った2人が、相手への気持ちは紛れもない愛だと気づき、3カ月の時を経て、12月にようやく再会するという内容です。

あの時は気づかなかったけれど、よくよく考えてみたら、相手への気持ちは愛だったんだ、とハッと気がついた経験はありますか。

手遅れにならないうちに、相手に気持ちを伝えに行きましょう。

もちろん、この曲を聴きながら。

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