Alesso & Katy Perry「When I’m gone」|解釈

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Katy Perry

黒髪女王の復活です。

2021年12月29日にリリースされた、ケイティ・ペリー(Katy Perry)とスウェーデンのDJ兼音楽プロデューサーアレッソ(Alesso)がコラボした「When I’m gone」のミュージックビデオ(MV)は次のセリフから始まります。

“I think it’s time to give them everything they want.”.
(彼らが望むものすべてを与える時が来たみたい)

Katy Perry -Music Video「When I’m Gone」より-

「彼ら(they)」を世間一般の我々のことを指しているとするなら、5年ぶりに黒髪に染めたケイティの姿は、ノリに乗っていたあの頃の彼女を彷彿とさせます。

この曲のMVは、現代から少し先の未来が舞台になっています。
アレッソは「僕はMVの中でビットコインのマイニングをしようとしてる」と冗談ながらに語っています。
背景に巨大なマシンや工場が使われているので、冗談とはいえ信憑性が出てきます。

そんな時代の最先端を感じる世界で、ケイティのお供を務めるのが、ボストン・ダイナミクス社の犬型ロボット。大の愛犬家で「ナゲット」という名前のティーカッププードルを飼っているケイティは、犬型ロボットのことを「未来のナゲット」と呼んでいます。

近未来の舞台に、犬型ロボット。未来的なMVは何を意味するのでしょうか?

もしかすると、時代の波に乗り、また一時代を築こうとしているのかもしれません。「I Kissed a Girl(キス・ア・ガール)」「California Gurls(カリフォルニア・ガールズ)」「Firework(ファイアーワーク)」など、数々のヒット曲を生んだ黒髪時代は、ケイティの黄金期と言えます。
あの時のような黄金期を、ケイティはまた築こうとしているのかもしれません。

歌詞の解釈

歌詞の意味は、シンプルかつ直接的。『「私」がいなくなっても(When I’m Gone)、「あなた」は決して「私」を忘れられない』と歌っています。

「私」が去れば、それで終わりだと思っているだろうか?
前に進んでいると思っているだろうか?
「私」を忘れ、記憶を手放すのは簡単だと思っているだろうか?

今に分かる。気付くのにそう長くはかからない。
ぽっかりと空いたベッドで、大量の汗をかいて目を覚ます。
そして「私」をそばに置いておくために、電話をかける。

「私」は本当の意味では、去っていない。
私を忘れるのは、手放すのは、簡単じゃない。

ここから解釈に入ります。

単純に考えると、歌詞に出てくる「あなた」と「私」は恋人関係で、この曲は恋愛ソングと予想できます。別れた後も、相手のことが忘れられないでいる様子が歌詞の節々に感じ取れます。ケイティと夫オーランド・ブルームは一度破局した後に、復縁し結婚に至ったので、二人のストーリーと歌詞を重ね合わせることができます。

しかしそう解釈すると、気になるのがMVの未来的なテーマと合わなくなってしまうことです。
そこで、前述したMVの冒頭『彼らが望むものすべてを与える時が来たみたい』のセリフをヒントに、歌詞に出てくるyouを「世間一般の人々」を表すyouと捉えてみます。そうすると、面白い解釈ができます。
「世間一般の人々(you)」は、「ケイティ(I)」が活動を休止している間に、別のアーティストにうつつを抜かしたり、彼女の存在を忘れたりするかもしれませんが、簡単に世間に忘れ去られるような人間ではないと主張しているように解釈できるのです。「ケイティ」をそばに置いておくために電話をかける行為は、「世間一般の人々you」が彼女の曲を聴くことを表す比喩表現と捉えることができます。

最後に

オーランドと破局中は精神疾患を患うほど不安定な精神状態でしたが、今は「ケイティ・ペリー完全復活」と言えるほど、歌声も歌詞も見た目も力強く感じます。

移り変わりの激しい音楽業界の中で、ケイティ・ペリーはいつまでも私たちの記憶に残る人です。

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