白い歯を保つことは海外では非常に大切にされています。
「白い歯のティーンエージャーたち」と聴いてどんな10代だと想像しますか?
どんな曲だと思いますか?
この記事では、ロードの「White Teeth Teens」を自分なりに解釈します。
「歌詞の意味を理解したい」「自分で和訳してみたけど意味がわからない」という方の参考になれば、幸いです。
この曲はこんな人にオススメ
いま学校生活を送っている人、なおかつ女性なら多くがこの歌詞に共感できるでしょう。
学校生活も送ってないし、10代でもないし、女性ではないという人でも大丈夫。
社会に属するというのは閉鎖的空間にいるということ。
周りには絶対的権力を握った独裁者が必ず1人はいるはずです。
みなさんの現在の環境に当てはめて聴いてみてください。
解釈
Verse 1
人称代名詞が3つ(we/I/you)も登場し、いきなり混乱するブロックです。
「We(私たち)」は、複数形になっていることから曲名の「white teeth teens(歯の白い10代)」のことだと推測できます。
「歯の白い10代」というのは、具体的に親が金持ちでイケてるグループに属している女子たちのことです。
歯を白く保てるほどのお金があるということです。
そして女王様こと「I(私)」が、そのグループのリーダー的存在の人。
「You(あなた)」はそのイケてるグループに入りたいと思っているが入れていない人の総称です。
人目につく日中は、イケてる人たちに話しかけてはいけません。無視されます。
なぜなら、「あなた(you)」と話しているところを周りに見られでもしたら、彼女たちが築き上げたステータスが下がってしまうからです。
「You(あなた)」は、運良く日が暮れた夜に女王様に会う機会が与えられました。
千載一遇のチャンスです。
もし女王様に気に入られれば、仲間入りできるかもしれません。
そんなスクールカーストを感じさせる一幕です。
Chorus
絶対的な存在の女王様と取り巻き。
彼女たちが「A」と言えば、「A」。「B」と言えば「B」です。
彼女たちの勢いを誰も止めることはできません。彼女たちのルールは絶対です。
そして、「あなた(you)」の髪に付いていたヘアピンが落ち始めていることから、彼女たちからいじめ、もしくは、グループに入るための洗礼を受けているのではないかと推測できます。
これは、「The Love Club」でも似たようなことが歌われています。
(「The Love Club」では、「親友になるには喧嘩が条件」と歌っています)
客観的に見れば異様な光景ですが、学校の閉鎖的な空間では誰も異論を唱えることなく、彼女たちのやり方やルールがまかり通ってしまうのです。
しかし、「あなた(you)」は髪が乱れているのに、「まんざらでもないでしょ」、と女王様は思っています。
その理由は、次のブロックで明らかになります。
Verse 2
今夜をボロボロにされ、ギフトのようにアザをお見舞いされた「あなた」。
しかし、女王様は「それがあなたのお望みでしょ」と言わんばかり。
なぜでしょうか?
ここはイケてるグループ側から見た皮肉です。
「イケてる私たちにかまってもらえて、良かったわね」というニュアンスが含まれています。
だから、「私たち」がお見舞いするアザはただのアザではなく、ギフト級のアザ。
うぬぼれも、いいところです。
さらに、このヴァース2では1つの疑念が浮上します。
それは女王様こと「私(I)」が、笑わないということ。
白い歯がウリのグループなのに、そのトップに立つ女王様が歯を見せないとは一体どういうことでしょうか。
この伏線は、後ほど回収されるので、フラグだけ立てておきます。
Refrain
カリスマを通り過ぎると、滑稽と言えるのかもしれません。
女王様として君臨する「私」は、誰も着ないようなローブを着ているのですから。
Outro
一大スクープです。
「私」は、ホワイトティースティーンではないことを、「あなた」に打ち明けます。
ヴァース2で笑わなかったのは、歯が白くなかったからです。
イケてるグループこと、「white teeth teens」は別格で生まれつきのもの。
生まれつきの歯の白さには勝てません。
まとめ
10代に向けた曲ですが、10代ではなくても共感できる箇所は多分にあると思います。
学校でも、会社でも、トップに立つ人間に逆らえずに右ならえしてしまうのが世の常。
でも大丈夫。ロードは「白い歯」ではない側の代表として、私たちに寄り添ってくれます。
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