グラミー賞(Grammy Awards)とは?

#Music Industry

映画の賞といえば「アカデミー賞」。
テレビの賞といえば「エミー賞」。
舞台の賞といえば「トニー賞」。

では、それらに比肩するアメリカの音楽の賞といえば?

「グラミー賞」です!

2021年11月24日に第64回グラミー賞のノミネーションが発表され、誰がどの部門でノミネートされたのか、はたまた、逃したのかと、話題になっています。

そこで、この記事ではグラミー賞の基本的なことを押さえて、来たる日本時間の2022年4月4日(米国時間では4月3日)の授賞式に備えたいと思います。

この記事で得られること
  • Grammyの単語の意味は?
  • 授賞式に至るまでの流れと選考方法は?
  • ハイライトとなる部門は何?
  • 日本で視聴するには?

そもそもGrammy(グラミー)ってどんな意味?

もともと、この賞はグラモフォン・アワード(Gramophone Award)と呼ばれていました。

Gramophoneとは日本語で「蓄音機」。授賞式で映るこの賞のトロフィーやアイコンは、蓄音機を表しています。

名前が長いせいなのか、いつしか「グラモフォン」から今の「グラミー」へと呼び名が変わっていきました。

確かに「グラミー」のほうが、言いやすいし親しみやすいです。

じつは、この賞の名前が決まる前、もう1つ別の名前で候補が挙がっていました。

その名前が「エディー賞(Eddie)」

蓄音機の発明家の1人であるトーマス・エジソンを称えてのことです。

彼の発明は、当時の音楽業界を大きく変えるほどの影響力があったに違いありません。

しかし、最終的に賞の名前は「エディー賞」ではなく「グラモフォン・アワード(グラミー賞)」に決まりました。

これはもう1人の蓄音機の発明家、エミール・ベルリナーに配慮したからなのかもしれません。

蓄音機を発明したのはエジソンですが、実際に実用化できるレベルまで改良したのが、エジソンのライバルである、ベルリナーです。

発明家1人の名前を使うより、「グラミー賞」にすることで、波風を立てずに済んだのではないかと思います。

授賞式までの流れと選考方法は?

グラミー賞の授賞式で受賞者が決定するまでの間に、どんな過程があるのでしょうか?

順番としては、まずアーティスト側が立候補する形で各部門にエントリー

エントリーすると言っても、誰でもできるわけではありません。

全くの素人が「オリジナルの鼻歌を曲にしてエントリーします!」と言っても、できないのです。

エントリーする資格のある人は、主に以下のいずれかの条件に当てはまる人です。

・グラミーを主宰するレコーディング・アカデミー(通称、NARAS)の投票メンバー
・アカデミーに登録されているメディア会社(レーベル、流通会社、管理会社など)
・レコーディング・アカデミーの会員

※もちろんエントリーとして出す作品も、一定の基準(ここでは割愛します)を満たしたものでないといけません。

エントリー期間が終われば、今度はスクリーニングと選考が行われます。

スクリーニング段階では、様々な分野から専門家が集まり、エントリーされた作品が基準を満たしているかを確認。

スクリーニングの目的は、エントリーされた作品がそれぞれの部門に当てはまるかを確認するもので、レコーディングの技術的な判断を下すものではないとのこと。

「この曲、ポップでエントリーされてるけど、明らかにレゲエじゃん!」ていう曲は、ここではじかれるということです。

スクリーニング後、投票権のあるレコーディングアカデミーの会員が投票を行い、候補者を選出します。

会員は、 ミュージシャンや、プロデューサー、その他音楽業界に携わる人たちで構成されており、売り上げや人気度よりも、レコーディングのクオリティを重視して投票します。

ここが「アメリカン・ミュージック・アワード」の一般投票とは大きく異なります。

最初の投票が終わると、11月末ごろに各部門のノミネートが発表されます。

その後、12月初旬から1月初旬にかけて会員らによる最終投票が行われます。

そして、翌年の1月末~2月初めごろにグラミー賞授賞式が開催。
(※オミクロン株拡大により、今年は4月に延期となりました。)

ここでノミネート作品/ノミネート者の中から、各部門1作品/1人が選ばるという仕組みです!

グラミー賞の流れ

(1) エントリー(立候補)

(2) 会員による1回目の選考(10月末~11月初旬)

(3) ノミネート作品/ノミネート者の決定(11月末ごろ)

(4) 会員による2回目の最終選考(12月初旬~翌年1月初旬)

(5) グラミー賞にて受賞者を発表(翌年2月初旬)

目玉の部門は何?

その年ごとに部門が消滅したり、合併したりと、部門の数は毎年変わりますが、グラミー賞の部門はトータルで80部門ほどあります。

中でも、「ビッグフォー」呼ばれる4部門は、授賞式の目玉とされている部門です。それが、こちら。

主要4部門
  • Album of the Year(最優秀アルバム賞)
  • Record of the Year(最優秀レコード賞)
  • Song of the Year(最優秀楽曲賞) 
  • Best New Artist(最優秀新人賞)

この4部門は、ハイライトだけあって100パーセント放送されるので、見逃せません!
(逆を言えば、部門が80もあるので、残念ながら全部が全部放送されるわけではないのです。)

人気のある部門やジャンルはテレビ放送内で、その他の部門は放送前に発表されます。

日本で視聴するにはどこ?

例年、有料放送局WOWOWにて独占生放送と配信が行われています。

しかもほぼ毎年、授賞式が行われているアメリカから生中継してくれるので、現場の盛り上がりを感じることができます!

また、リアルタイムでは同時通訳放送日当日の夜には字幕で視聴することができます。

さいごに

グラミー賞は、審査基準に問題があったり、人種差別疑惑が浮上したり、と他の賞に比べて選考基準に不透明感が問題となり、世間を騒がせています。

いろいろな批判を受けてか、今年度から大きなルール変更が行われました。

それでも、1人1人の人間が投票しているわけですから、自分の好みや主観が少なからず入ってしまうのは仕方のないことではないかと思います。(グラミー賞に限らず、他の賞にも言えることです)

いずれは、アメリカン・ミュージック・アワードのように、一般投票になる日が来るのかもしれませんが、その日が来るにしても来ないにしても、それぞれの選考基準を知ったうえで、どの音楽賞も一緒に楽しみましょう。

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