Lorde -Liability- 解釈|自虐の先へ

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Lorde

Liabilityとは、「重荷」という意味の単語です。

この曲はアルバムの順番でいくと「The Louvre」の次に流れます。

「The Louvre」は一瞬で一目惚れしたことについて歌った曲でしたが、今回の曲は曲調も歌詞の内容もガラリと変わっています。

「Liability」にはどんな感情が詰まっているのでしょうか?

自分なりに解釈してみたいと思います。

「自分で和訳してみたけど、よく分からなかった」「歌詞の意味を理解したい」という方の参考になれば、幸いです。

この曲はこんな人にオススメ

自分を責めてしまう、そんなあなたへ聴いてもらいたい曲です。

この曲はほぼ感傷的な内容なため、自分をさらに責めてしまったり、さらに落ち込んでしまったりする人がいるかもしれません。

しかし、騙されたと思って最後まで聴いてみてください。

最後にロードの力強いメッセージが感じ取れます。

解釈

Verse 1

ロードこと「私(I)」は「彼(he)」にひどく傷つけられ、タクシーで泣いている様子。

彼とは、「Homemade Dynamite」「The Louvre」で登場した相性抜群だった恋人のことでしょうか?

前の2曲で仲睦まじい様子が歌われていたのに対し、この「彼」は非常に冷たいことを言って、「私」を傷つけています。

タクシーの行き着く先は、自宅。

そこで待っているのは、1人の女の子。

その子は、小うるさく、まるで森林火災みたいな子。

「私」はその子の要求を満たそうと手を焼いているようです。

「私」は、その女の子と2人暮らしをしているように見えますが、そうではありません。

知らない人が見れば、その子は見えていません。存在しません。

これは、「私」に霊力があって、その子が幽霊、というわけではありません。

自分を俯瞰してみた時の自分自身ということです。

Verse1では、自身のことを自虐的に表現しているのです。

Chorus

実際に「彼」に言われたことをそのまま歌詞に落とし込めています。

「君はちょっと重い、負担なんだ」なんて言われたら、誰しも傷つきます。

そんな酷いことを言って、他の人へ移っていくのです。

あんまりだと思います。

でも、「私」は逆上することもなく、自虐に徹しています。

「自分が重いせいだ」「自分のせいで別れることになったんだ」と。

1つ前の曲「The Louvre」で「恋に落ちた責任はあなたにある」と歌っていましたが、今回の「Liability」では「別れの責任は私にある」と歌っています。

そんなに自分を責めなくていいのに、とこちらが心配するほどロードは自分に責任を感じています。

Verse 2

ロードの自虐は更に深く根を張っていきます。

業界人である自分は人を楽しませるおもちゃに過ぎず、世間に飽きられたらおしまいだと、完全に卑屈になっています。

恋愛にしろ、華やかな音楽業界にしろ、興奮を与えてくれるものですが、いつかはそれがプレッシャーとなり押しつぶされるような思いをすることになります。

だったら、いっそのこと、一人でいたほうがいいのかも、と思いつめている一幕です。

Outro

急にシーンが変わりました。

ロードはどこかに向かって歩み始めたようです。

向かう先は、太陽。

それを後ろからみんなで見守っているイメージが浮かびます。

ここで重要なのは、「太陽」に向かっているということです。

ここまでの歌詞の解釈は非常に感傷的なのものでした。

しかし、ロードは太陽、つまり、暖かくて明るい方向に歩みを進めています。

この歌詞からは自分を傷つけようとしている人たちから離れて、自分の力で今の状況から抜け出そうとしているロードの姿が想像できます。

そして、「太陽」というのは、次のアルバム『Solar Power』(太陽のパワー)へとつながっていきます。

次のアルバムの伏線をこの曲に張っているのです。

ロードは太陽のパワーを全身に浴びて、また1つ成長して戻ってきます。

まとめ

自分を責めてしまう原因は、誰かに罵声を浴びせられ傷つけられた経験が大いに関係しているのではないでしょうか。

そんな状況に陥っても、自分を見失わずに自分自身を愛する自己愛を持って、勇気を持って、前に進みましょう。

この曲からは、そんな強いメッセージが感じ取れました。

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