ニュアンス理解にオススメ!『見るだけでわかる!!英語ピクト図鑑』|参考書レビュー

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英語ピクト図鑑 書籍

ピクトという言葉から中学生向けの本と思っていましたが、とんだ思い違い。

上級者にもオススメの実用的な参考書でした。

この記事は、2025年3月17日に発売された『見るだけでわかる‼ 英語ピクト図鑑』のレビューを書いていきます。

この記事のコンテンツ
  • 【差別化】この本のココがすごい!
  • 【対象者】この本はこんな方にオススメ

この本のココがすごい!

この本は『英語ピクト図鑑』という名前のとおり、ピクトグラムを使って視覚から単語の意味やニュアンスを解説した参考書です。

しかし、この参考書の良い点は、ピクトを使った点だけでなく、まとめ方にあると思います。

前置詞別の句動詞(「up」の例:catch up, bring up…)」や「動詞別の句動詞(「make」の例:make for, make of…)」、「類義語別」など、英語学習者が混同しやすい単語や表現が分かりやすくまとめてあります

学生時代、句動詞の意味を覚えるのに苦労した経験があるので、この本なら区別しながら学習しやすいと感じました。

参考書というよりも、単語帳に近い位置づけです。

例として「意味の似ている単語」を取り上げましょう。

日本語の「見る」は、英語で「watch」「see」「look」「stare」…など、いろんな英単語があります。

それらの英単語のニュアンスや使い分けを説明できますか?

私はニュアンスの違いをなんとなく感覚で理解していたのですが、いざ言語化するとなるとどう説明したらよいか困っていました。

この本では、言語化+視覚化が徹底されています。

解説を読む行為と、ピクトグラムを見る行為。

2つのアプローチを使って、すんなり意味とニュアンス、使い分けが理解できるしくみになっています。

日常的に使う重要単語のニュアンスを理解したい人には最適の本です。

また、ニュアンスについてはただ単にほかの類義語との違いを知るだけでなく、言葉の持つポジティブ・ネガティブといった含みにも触れられています。

例えば、日本語で「じろじろ見る」という言葉がありますが、この言葉にはネガティブな含みがありますよね。

言葉自体が持つ含みは辞書や単語帳には載っていないことがあるため、実際に使いながら学んでいくことが多いかと思います。

しかしこの本には、そういった含みのことも単語によっては記載があるので、いろんな角度からニュアンスを学習することができます。

この本はこんな方にオススメ

読み始める前は「ピクトグラムを主軸にした英語の参考書ということは、パッと見て理解できるような易しめの本なのかな?中高生ぐらいのレベルかな?」と思っていました。

この本のまえがきを読むと、“初級者から中級者が英語をより簡単に、より実用的に身につけられるように…”と書かれていたので、最初の見込みどおりだと思っていました。

しかし、読み進めると“whine”や“slouch”など、英検1級レベルの単語が出てきます。

さらに読み進めると、最終章ではTOEICで狙われるビジネス英語も扱われています。

読み終わって感じたことは、最初の見込みとはずいぶん違う参考書だということです。

中学英語でつまずいている方や英語の学び直しを考えている方など、初級者や中級者にオススメではありますが、それだけではありません。

ニュアンスを言語化する必要のある学校の先生や塾講師、翻訳者などの英語上級者にもオススメです。

前述したとおり英検1級レベルの単語もちらほら登場します。

しかし決してマニアックな単語ではなく、知っておいたら日常英会話や英作文で役に立つ単語です。

それらの単語をこの本を機会に類義語と合わせて学習するほうが、英語レベルごとの単語帳で学ぶよりも記憶に残りやすいと感じました。

さいごに

発音記号や例文、音声ダウンロードは付いていませんが、ピクトをぱっと見るだけで英単語の意味が頭に入ってきます。

ニュアンスの違いをしっかり理解したいと思っている方にはオススメの本です。

また、TOEICの点数を300点台から940点まで上げた著者の「英語学習のコツ」が各章の間に挿入されています。

私は、そこを読んで実際に取り入れたい英語学習法が見つかりました。

英語学習にお悩みの方や楽しく英語を学びたい方は、ぜひ手に取ってみてください。

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