体中に電気が走るような出会い。
または、今までに感じたことのない、ビビビ、ゾクゾク、ゾワッとするような感覚を、誰かに抱いたことはありますか?
この記事では、エド・シーラン(Ed Sheeran)の曲「Shivers」のタイトルの意味について深掘りしたいと思います。
タイトル「Shivers」の意味は?
「Shiver」は名詞で「震え」という意味を持つ単語です。
単語に含まれるニュアンスは、「寒さや病気、恐れからくる震え」です。
しかし、ニュアンスと打って変わって、この曲は恋愛ソングです。
なのになぜ、”恐怖”や”寒気”のニュアンスを持つshiverが歌詞に使われているのでしょうか?
歌詞の内容から読み解いてみましょう。
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「君」に近づけば自分を制御できなくなる。
「君」に近づけば火傷してしまう。
でも「君」を手に入れたくて、近づかずにはいられない。
自分をそうまでさせる「君」が恐ろしい。
自分を欲望のまま突き動かす「君」の存在が恐い。
——–
そんな魔性の女のような「君」の恐ろしさを表現するために、shiverという単語をチョイスしたのではないかと思われます。
前述のとおり、shiverは通常、「寒さや病気や恐怖からくる震え」を表現するときに使う単語です。
擬音語で表すなら、「ガクガク」「ブルブル」がぴったりの表現です。
それを恋愛ソングにあえて使ったことで、よっぽど相手にゾッコンであるかが言葉選びから感じ取ることができます。
「震え」を表す単語の違い
shiverは「寒さ・病気・恐怖からくる震え」でしたが、ほかにも「震え」を表現する単語がいくつかあります。
shiverと一緒に、それぞれのニュアンスの違いを確認しておきましょう。
tremble
「恐れ・怒り・興奮・病気からくる震え」
The first symptom of the illness was a tremble in his right hand.
Cambridge Dictionary
病気の初期症状は右手の震えでした。
shudder
「不快な考えや感情からくる震え」
She recalled with a shudder how her boss had once tried to kiss her.
Cambridge Dictionary
彼女は上司にかつてキスを迫られたたことを思い出し、震えた。
quiver
「強い感情からくる震え」
A quiver of excitement ran through the crowd.
Cambridge Dictionary
群衆の間に興奮の震えが走った。
さいごに
理性がぶっ飛び。自分が自分でいられなくなるほどの素敵な出会いを歌った「shivers」。
この曲のような震える恋をした際は、デートのBGMにいかがでしょうか。
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