Avril Lavigne「Sk8er Boi」|読み方と歌詞と英語とMV

◎当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

Avril Lavigne

人の目を気にしますか?

特に、小さなコミュニティー、例えばもしあなたが学校に通っていたり会社に勤めていたりしたら、その小さなコミュニティーの中で周りの目を気にしますか?

人の目を気にした結果、自分に正直に生きられず後悔した経験はありますか?

1つでも質問に「イエス」と答えるなら、本日ご紹介するこの曲はあなたの心に沁みるかもしれません。心を突き動かされるかもしれません。

今回ご紹介するAvril Lavigne(アヴリル・ラヴィーン)が2002年8月27日にリリースした「Sk8er Boi」。彼女の高校生の時の経験をもとにして作詞されたものです。

アヴリルの往年のヒット曲「Sk8er Boi」を解剖してみたいと思います。

この記事のコンテンツ
  • Sk8er Boiの読み方は?
  • この曲はどんな意味?どんなストーリー?ネタバレ
  • 気になる英語表現
  • ミュージックビデオの裏話
  • この曲で学んだ教訓
¥1,335 (2021/12/18 10:31時点 | Amazon調べ)

Sk8er Boiの読み方は?

曲名の読み方が分からない人向けに、曲名の読み方をおさらいしておきます。

Sk8er Boiの読み方は、「スケーターボーイ」です。

8の英語の綴りはeightで発音記号は/éit/。8と発音記号を入れ替えると/skeɪtər bɔɪ/=Skater Boy(スケーターボーイ)となるわけです。

スケートボードに乗るような男の子ことを指しています。

どんな曲?歌詞の意味は?

登場人物は3人。「私(I)」と「彼(He)」と「彼女(She)」。

歌詞は終始、「私」視点で書かれています。(※ここ重要です。)

客観的に「彼(He)」と「彼女(She)」の過去を振り返りつつ、現在~未来のことについて書かれています。

まず、時間軸と時制について。

最初のヴァース1とコーラスは過去形が使われています。ヴァース2は今から5年後を表す現在形

次のコーラスは過去形と現在形を織り交ぜていることから、思考が過去と現在を行き来して比較しています

ブリッジで再び現在形に戻り、最後のコーラスは今後の成り行きを示唆する未来形

まとめると、以下のようにそれぞれの時間軸で時制が分けられています。

ヴァース1 過去の出来事 (過去形)
コーラス1 過去の出来事 (過去形)
ヴァース2 今から5年後 (現在形)
コーラス2 昔と今を比較 (過去形&現在形)
ブリッジ 今 (現在形)
コーラス3 今後 (未来形)

それでは、それぞれの歌詞の内容を各パートずつ確認します。

「歌詞の意味を理解したい」「自分で和訳してみたけど意味がよく分からなかった」という方の参考になれば幸いです。

ヴァース1

「彼」はダボダボのバギーパンツを履いたパンクロッカー。曲名のようなスケーターボーイです。

一方の「彼女」はバレエをやっているような上品な女の子。

見た目も趣味も正反対の2人ですが、どうやら惹かれ合っています。自分にないものを持っている人に惹かれる気持ちは分かります。

でも、2人の恋路に首を突っ込んでくる輩がいます。

それが、「彼女」と同じグループの友だち。

2人の気持に構うことなく「彼」の見た目の悪口を言っています。

さて、そこで「彼女」はどうするでしょうか?

自分の気持ちに正直でいるのか。グループの圧力に屈して周りの意見に流されるのか。

答えは次のコーラスへ。

コーラス1

「彼女」は「彼」に『またね』と言っています。

一方の「彼」側のセリフはありません。想像ですが、勇気をもって「彼女」をデートに誘ったのではないかと想像できます。

妄想解釈

彼:この後…映画でもどう?
彼女:あ、ありがとう…でもちょっと用事あって…
彼:…OK。じゃあ、また今度。
彼女:…うん、またね。

こういうやり取りがあっての『またね』なのだと思います。

「彼女」は本当は「彼」のことを好きなわけですから、デートの誘いに応じればいいものの、断りました。

それは、友だちの意見に従い、体裁を気にしたため。

コーラスの最後は、「私」視点で「彼女」を痛烈に非難しています。

顔はきれいでも、頭は空っぽ。いつまでもフワフワしてないで地に足着けな、と。

ではこの「私」とは、一体何者なのでしょうか?

ネタバレはブリッジへ。

Verse 2

今から5年後。

「彼女」は赤ちゃんにミルクをあげています。しかし家には他に誰もいません。

なんと5年後の「彼女」は夫のいないシングルマザーになっていました。バレエを習えるくらいの裕福な家庭に育ち、美人だったあの「彼女」がです。

衝撃はそれだけで終わりません。

「彼女」がふとTVを付けるとMTVに出ているのは、あのスケーターボーイ。5年前に断ったあの「彼」です。

「彼」がロッカーとして成功していることを、「彼女」の友だちはすでに知っていて、ライヴのチケットを入手していました。

そして「彼女」は友だちについて行き、ライヴを観に行くのです。

(筆者の声:おいおい。「彼」のことをあんなに悪く言っていた友だちが、「彼」のライヴを観に行くミーハーさと滑稽さ。なんでやねん!とツッコミたくなります。こういう人たちに限って「え?悪口なんて言ってたっけ?そんな昔のこと覚えてない」だの「本当は昔からいいと思ってたよ」だのと、とぼけてくるに違いありません。あの時、友だちの意見に流されずに自分の気持ちに正直になっていればと後悔しても、時すでに遅しです。)

コーラス2

5年ですっかり形勢逆転した2人。

あの時振った「彼」はスーパースターとなり、垢ぬけて「彼女」たちを追い越していきました。

「彼女」たちの目は節穴だったのです。

ブリッジ

さあさあ、いよいよ「私」のお出ましです。その正体は、現在「彼」と恋愛中の人物。

「私」は、彼の見掛けではなく中身を見抜ける審美眼があるのです。

コーラス3

「私」は「彼」に『またね』と言っています。

コーラス1で「彼女」も同じことを言っていましたね。

でも「彼女」の言った『またね』の機会は、二度とやってくることはありませんでした。

しかし、今回は違います。前提として言った人物が違いますからね。

「私」の言う『またね』は、ステージ後の楽屋でだったり、スタジオでだったり、具体性のあるもの。

「彼女」が言った抽象的でフワフワした社交辞令的な『またね』とは全く違うのです。雲泥の差です。

学べる英語表現はある?

stick one’s nose

「〔他人のこと〕に口を出す[干渉する・出しゃばる・首を突っ込む]、〔他人の私事など〕について余計な詮索をする」

日本語では「首」を突っ込むと言いますが、英語では「鼻」を突っ込みます。

be up in space

「うわの空、空想にふける」

come back down to earth

「〔夢見心地から〕地に足を着ける、〔浮かれた気分から〕現実の(厳しい)世界に戻る」

tag along

「ついて行く、付き従う、付き添う」

more to someone than meets the eye

「(人)には見掛け以上のものがある、(人)が見掛けに勝る」

ミュージックビデオ(MV)について

監督は誰?

「Sk8er Boi」のミュージックビデオを監督しているのがフランシス・ローレンス(Francis Lawrence)監督

若い頃は数々のMVを手掛けていましたが、今現在は映画に力を入れています。

彼の手掛けた作品のリストです。

フランシス・ローレンス監督作品

・コンスタンティン Constantine (2005年)
・アイ・アム・レジェンド I Am Legend (2007年)
・恋人たちのパレード Water for Elephants (2011年)
・ハンガー・ゲーム2 The Hunger Games: Catching Fire (2013年)
・ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス The Hunger Games: Mockingjay – Part 1 (2014年)
・ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション The Hunger Games: Mockingjay – Part 2 (2015年)
・レッド・スパロー Red Sparrow (2018年)

一度は観たことのある作品があるのではないでしょうか?

撮影場所はどこ?

ロケ地は、ロサンゼルスです。(ずっとNYかと思っていましたが、LAのダウンタウンでした)

LAの7th & spring streetという街の中心地で撮影されました。

撮影の裏側

MTVを狂ったように観ていた私にとって、ミュージックビデオのメイキング映像ほど興奮する映像はありません。

中でも「Sk8er Boi」のメイキングは、当時衝撃を受け、約20年経った今でも鮮明に覚えています。

それは、アヴリルがGの死骸を舌の上に乗せている映像です。

撮影の1シーンでは廃墟が使われており、そこで死骸を見つけたクルー。

そこでアヴリルは「舌の上に死骸を10秒乗せたら、誰か100ドルくれない?」と言って、ローレンス監督がその賭けに乗ります。

10秒間チャレンジをクリアしたアヴリルは、監督から100ドル札をもらっていました。

YouTubeに映像が残っているかは分かりませんが、気になる方は自己責任でチェックしてみてください。

衝撃映像です。

まとめ

この曲はアヴリルが学生時代に書いた曲ですが、単なる学生の恋愛ソングではありません。

同じグループに所属する人たちから受ける圧力、「ピアプレッシャー(peer pressure)」は、あなたが学生でなくても身近に潜んでいるものだと思います。

私がアヴリルの「Sk8er Boi」から学んだ教訓は
「同調圧力に抗え。さもないと、一生後悔する。」
です。

あなたはこの曲で何を思いますか?どう感じましたか?どんな思い出がありますか?

2022年は「Sk8er Boi」のリリースから20周年。映画化を予定しているとの話が出ています。

歌詞のような苦い恋愛ストーリ―になるのか?アヴリルの出演はあるのか?

まだ詳細は明かされていませんが、楽しみですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました