Taylor Swift(テイラー・スウィフト)のアルバム『RED(Taylor’s version)』がついにリリースされましたね。
アルバム『RED(Taylor’s version)』 の詳細については別記事で紹介していますので、そちらをご参考ください。
今回は、このアルバムで新規にリリースされた未発表曲の中から「Better Man」に出てくる英語表現を取り上げます。
それでは、ここで今日の記事に関する問題です!
- be better offの意味は?
- know ~ like the back of my handの意味は?
- on one’s termsの意味は?
- talk downの意味は?
全問正解できる方は、すでにご自身で和訳できる英語力をお持ちの方です!
この記事は英語学習者向けの記事ですので、このブラウザを閉じてそのままテイラーの曲を楽しみましょう。
「あれ?この意味なんだっけ?」と少しでも自信がない方は、このまま記事を読み進めてください。
この記事を読んだあとは、歌詞のニュアンスをより理解できるようになっているはずです。
Better Manの歌詞から学べるフレーズ
「もしあなたがもっといい人(better man)だったら、まだお互いに愛し合っていたのに」と、「あなた」との関係の終わりを認めるという内容の曲が「Better Man」です。
この曲から日常でも使えそうな表現を4つご紹介します。
be better off の意味は?
「~したほうがより良い状態になる、より裕福になる」
冒頭に出てくる表現です。歌詞のように後ろにon one’s ownを伴って、「一人のほうがせいせいする」と英辞郎辞書にも載っているので、使う機会があるかどうかは別として(ない方がいいですが)、be better off on one’s ownのまま覚えたい表現です。
know ~ like the back of my handの意味は?
「熟知している」「精通している」
こちらはサビで出てくる表現。直訳の「自分の手の甲くらい~を知っている」という意味からイメージできる表現ですね。
歌詞では、knowのあとにwhyという疑問詞が来ていますが、通例では場所について熟知していると言いたい場合に使う表現ということがポイントです。
例: I knows Harajuku like the back[palm] of my hand. (原宿を熟知している、原宿は私の庭だ)
上の例文で書きましたが、backの代わりにpalm(手のひら)を使うこともできます。
似たような意味を持つイディオムは、know (someone/something) like a book。こちらも直訳の「本のように~を知っている」という意味からイメージできますね。
こちらは場所に限定せずに人や物に対しても使える表現です。
例:After 40 years of marriage, my husband and I know each other like a book.
(結婚40年を迎え、私たち夫婦はお互いのことをよく理解している)
・ know ~ like the back of my hand は、「場所について熟知している」ときに使う。
・backの代わりにpalm(手のひら)を使ってもOK。
・似たイディオムは know (someone/something) like a book。人にも物にも「熟知している」と言いたいときに使える表現。

on one’s termsの意味は?
「~の思い通りに」
これは、2つ目のヴァースに出てくる表現。「いつでもコロコロと自分の考えを変えるような男を求めるより、ひとりでいる方がいい」と悟ったあとに出てくるのが、この表現です。
termはいろいろな意味を持っていますが、今回の表現で使われている意味は「条件」です。
直訳「あなたの示す条件どおりに」→ 自然な日本語「あなたの思い通りに」
歌詞では、「何もかもあなたの思い通りに進められた」と、自分の人生をコントロールできなかった悔しさが感じ取れます。
この表現をマスターするときは、歌詞での使い方とは逆にポジティブな場面でこの表現を使うことをおすすめします。
例: I live life on my own terms. (私は思い通りの人生を送っている)
あなたの人生は、会社の上司のものでもなく、学校の先生のものでもなく、パートナーのものでもなく、家族や両親、友人のものでもありません。
あなたの人生はあなたのものです。あなたのボスはあなた自身です。自分で自分へのterm(条件)をつくり、思い通りの自分の人生を生きるんだ!というときに、ぜひこの表現を使ってみてください。
talk downの意味は?
「横柄な態度で物を言う」
プレコーラスに出てくるのが、こちらの表現。
歌詞では「私が側にいるのが当たり前かのようにtalk downする」という文脈で登場します。
英辞郎の英和辞書の意味だと、「見下した態度で話す」「恩着せがましい態度で口を利く」という意味ですが、辞書そのままの意味だと違和感があります。
「私がいて当たり前と思っているから、見下す」だと筋が通っていませんよね。
日本語の辞書は、100%英語のニュアンスを表現しているとは限らないので、英英辞典で調べてみました。
Macmillan dictionaryによると、“to talk to someone as if you think they are not as clever or important as you are”「自分より賢くない、大事じゃないかのような態度で話す」という意味が出てきました。
なので、「見下した態度で話す」というよりも「私がそばにいるのが当たり前かのような横柄な態度で話す」というニュアンスが近いかと思います。
まとめ
冒頭のクイズの解答をまとめましたので、復習にお役立てください。
- be better offの意味は「より良い状態になる」
- know ~ like the back[palm] of my handは「熟知している」
- on one’s termsの意味は「~の思い通りで」
- talk downの意味は「横柄な態度で物を言う」
この曲では、曲の内容が内容だけに相手を非難する表現をたくさん学べましたね。
テイラーはひどく傷ついてbe better offやtalk downという言葉を使っていましたが、あなたの日常にはそのような相手が近くにいないことを祈っています。
on one’s termsやknow ~ like the back of my handはポジティブなシーンでも使う表現なので、覚えておいて損はなさそうです!
この記事が、あなたの英語力と洋楽の知識力を上げる手助けとなれば幸いです。

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