Taylor Swift「Bejeweled」覚えておきたい英語表現と曲の要点

◎当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

Taylor-Swift-Bejeweled Taylor Swift

女性は、男性のお飾りではない。

この記事では、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の「Bejeweled(ビジュエルド)」とはどんな曲なのかMVで表現していること個人的にどんな人に聴いてもらいたいのか歌詞に登場する気になる英語表現をご紹介します。

まずは、タイトル「Bejeweled」の意味を確認しましょう。

「bejeweled」とは、「宝石をちりばめた」という意味の形容詞。

動詞は、”bejewel”で「宝石で飾る、宝石のように飾る」という意味です。

では、この曲やMVにはどんな意味が込められているのでしょうか?

この記事で曲の要点と覚えておきたい英語表現を3つご紹介します。

【曲のあらまし】

  • 2022年10月21日リリースの10枚目のスタジオアルバム『Midnights(邦題:ミッドナイツ)』に収録
  • アルバム内トラック:9
  • 作詞作曲/プロデュース:Jack Antonoff(ジャック・アントノフ) & Taylor Swift(テイラー・スウィフト)
  • ジャンル:ディスコ、シンセポップ、バブルガム・ポップ

【どんな曲なのか?】

  • 男性のお飾りに成り下がるのではなく、自分の心の赴くままに外出したり、恋人の有無を適当にあしらったりして、自らの力で自分の輝きを取り戻すことについて書かれた曲。

  • テイラー曰く、何らかの理由で奪われた自信を取り戻すことについて書いた曲とのこと。
    「あなたはできる!あなたはまだ宝石をちりばめている!」と自分を鼓舞する曲とも語っている。

MVについて

【ストーリーの起承転結】

童話『シンデレラ』を模した作りになっているのが、このMVの特徴です。

【起】
継母と3人のイジワル娘たちは、優勝すれば「王子のプロポーズ」と「お城の鍵」が手に入る舞踏会へ出かけるが、使用人を演じるテイラーは、外出を許されず独り家に残されてしまう。

【承】
しかし、彼女の前に舞踏会会場へと続く魔法のエレベーターが現れ、テイラーは迷わず乗り込む。
【3階】に到着すると、カラフルな宝石が次々と彼女のほうへ吸い付いていき、再びエレベーターに乗り込む頃には、テイラーは宝飾品に包まれ輝いている。
【5階】で待ち受けているのは、バーレスクダンサーのディタ・フォン・ティース(Dita Von Teese)。彼女からバーレスクダンスの手ほどきを受けたテイラーは、舞踏会で披露するパフォーマンスに磨きをかけていく。

【転】
そして、最上階【13階】の舞踏会会場。
上のフロアに上がっていくにつれて、輝きを増し自信をつけてきたテイラーは圧巻のパフォーマンスで、「王子のプロポーズ」と「お城の鍵」を手に入れる。
【結】
しかし、テイラーは王子のプロポーズを断り、お城のみを手に入れるのであった。

【結末について思うこと】

曲が始まる前、継母演じるローラ・ダーン(Laura Dern)は、王子から受けるプロポーズの捉え方について、こんなセリフを言っている。

the single most defining thing a lady could hope to achieve in her lifetime.

Taylor Swift「Bejeweled」 Music Videoより

和訳すると「(プロポーズとは)女性が生涯で最も達成したいことよね」という意味です。

これを聞いて、あなたはどう思いましたか?

現代の価値観で考えると、この考え方は古臭く偏っていますよね。

まあ、MVの舞台は中世あたりなので、その時代の価値観で考えるとそれが普通なのかもしれませんが。

それでも女性は、男性の人生の添え物ではありません

だからテイラーは、MVの結末でジャック・アントノフ(Jack Antonoff)演じる王子のプロポーズを軽んじているわけです。

彼女は、そして女性は、男性のお飾りじゃなくて、自ら輝けるわけですから。

この昔から踏襲されてきた性別に関するステレオタイプとジェンダーロールについては、アルバム1曲目「Lavender Haze」の歌詞にも登場します。

≪世間が目を向ける唯一の女の子の種類は、一夜限りの相手か妻となる相手か≫

表現方法は違えど、「Bejeweled」でも「Lavender Haze」でも伝えたいことは、類似していますね。

【こんな人に聴いてほしい】

  • 自分の輝きや自信を取り戻したい人
  • 自己肯定感を高めたい人
  • 恋人やパートナーに依存している自分にピリオドを打ちたい人
  • 恋人やパートナーに行動を束縛され、その束縛から自由になりたい人
  • 自分が輝くのに必要なのは、宝飾品を身に着けて外面を着飾るのではなく、自分の心の信じるままに、内面を輝かせることが大事だという気付きを得たい人

【覚えておきたい英語フレーズ3選】

Familiarity breeds contemptの意味は?

慣れすぎは侮りのもと

familiarityは「親しさ、親密性」という意味の名詞。
breedは「(動物が子)を産む、~を生み出す原因となる」という意味の動詞。
contemptは「軽蔑、軽視」という意味の名詞。

すべて合わせて直訳だと「親密性は軽視を生む原因となる」という意味です。

日本語には全く同じことわざはありませんが、似ている表現として「親しき仲にも礼儀あり」があります。

つまり、親しさも度が過ぎると、遠慮がなくなり、不和の元になりかねないということです。

これは誰しも経験があるのではないでしょうか?

交際期間が長くなり、そこに“慣れ”が生まれると、相手をぞんざいに扱ってしまうわけです。

この諺が表しているように、恋人との適切な距離感を保ち続けるのは非常に難しいと思います。

恋人との距離感でいえば、「Lavender Haze」の記事でも触れているので合わせて読んでみてください。

extra creditの意味は?

「必須以外の単位/特別課題」

クレジットカードなどの単語に使われるcreditは日本での認知度の高い英語で、よく「信用」と訳されますが、場面が違えば全く意味が異なります。

大学や授業が連想されるようなシーンでは、creditは「単位」という意味です。

ちなみに、これはアメリカ英語で、イギリス英語ではcreditではなくunitで表すそうです。

grade on a curveの意味は?

「相対評価をする」

相対評価を図で表すと、図の真ん中が一番高く、両端へ進むにしたがって低くなっていく正規分布曲線ができあがります。

きれいなカーブ(a curve)を描いていますが、それを文字通りの英語で表したのがこちらの表現です。

歌詞では、≪特別課題も全部終わらせたのに/もらえたのは相対評価≫と、自分の頑張りを絶対評価では評価してくれない相手への不満を募らせている様子が感じ取れます。

ちなみに、「相対評価」はほかにもrelative evaluation[assessment/grading]で表現でき「絶対評価」はabsolute evaluation[assessment/grading]で表します

まとめ

女性は、男性のお飾りではない。

だから相手に褒められれば浮かれ、けなされれば凹むようなレディであってはいけない。

自分のご機嫌は自分でとるくらいの逞しさで、常にキラッキラに輝いている自分を手に入れよう

私たちは、自分の力で自分を輝かせることができるんだから。

そう前向きに思わせてくれるのが「Bejeweled」の曲に込められた魔法ではないかと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました