Lorde -Dominoes-【解釈】ドミノをする資格なし

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Lorde

「ドミノ」とは一体何を表しているのでしょうか。

たった2分少々と短い曲ながらも、とある人物に対しての痛烈な皮肉と批判が含まれています。

一体どんな内容なのか、早速確認してみましょう。

解釈

Verse 1【解釈】スピリチュアルでマインドリセット

ロードの元カレは、ヨガをやったり、花の水やりをしたり、スピリチュアルに傾倒したりしていたようです。

ヨガやスピリチュアルといえば、同じようなテーマの内容が同アルバムに収録の「Mood Ring」に出てきました。

「Mood Ring」はモデルの真似ごとのように、正しく理解もしないで疑似スピリチュアルをやっている人たちのことを批判する曲でした。

「Dominoes」と「Mood Ring」はテーマが似ているという点で姉妹曲と言えます。

しかし、今回の「Domino」は批判する対象を元恋人に狭めています。

「今頃はウッドストック郊外にある屋上で、新しい彼女と花の水やりでもしてるんでしょう」とマイルドに批判しています。

余談ですが、歌詞に出てくるユマ・サーマンの母親は元モデルです。
ウッドストックで子どもを育てた後、今は心理療法士としてメディカルスパ施設を経営しています。

Pre-Chorus【教養】New Age: ニューエイジ

人間の潜在能力を強調し、精神の向上を目指す思想のこと。

サブカルチャーの一種として、ヒッピーの思想やドラッグカルチャーを受け継ぐものとして知られています。

瞑想、チャネリング、占星術、気功、自然食、セラピーなどといった類のものも、ニューエイジに分類されます。

「あなたが急いで駆け巡っているのは、また別の段階」と歌っている箇所は何を意味するのでしょうか?

ロードの元恋人は急いで気持ちをリセットしようとニューエイジに向かっていますが、どういうことでしょうか?

次のChorus節で後述されます。

Chorus【解釈】何度も再起動できると思うな

歌詞の「50のきらりと光るチャンス」というのは、恋愛のチャンスと捉えることができます。

恋愛のチャンスを一列に並べて、ドミノ倒しをする「あなた」。

過去があって、過去の経験が積み重なって今があります。

しかし、この「ミスターやり直し」は過去を遮断し、ドミノ倒しのように何もかも崩してしまって、また再起動しているようです。

ニューエイジは精神の向上を目指す思想ですが、過去を顧みることもせずやみくもに人生をリスタートしているだけの人に、精神の向上は目指せるのでしょうか。

この歌詞には痛烈な皮肉が込められています。

Verse 2【解釈】被害者多数

この節のラインは、マトリョーシカのように入れ子になっています。

“I”、”a girl”、”a another girl”、”the woman”と、4人の人物が彼の本性を知っています。

一歩踏み込んで読むと、「ミスターやり直し」は4回も女性を傷つけて反省もせずに再起動して、また同じことを繰り返しているのではないかと考えられます。

Pre-Chorus【解釈】ドミノ効果

ドミノ理論(Domino theory)という言葉があります。

これはあるアクションが起きれば、連鎖的にほかの場所にも同じことが起きるという理論です。

この理論を歌詞に当てはめると、クズみたいな男が反省もせずに堂々と女性をとっかえひっかえしていると、ほかの男性も同じように女性をぞんざいに扱うことが許されてしまう世の中になってしまうでしょう。

ロードはそのことを懸念しているから、「あなたのすぐ回りで世界中が変わる」と歌っているのではないかと思われます。

Chorus【解釈】あなたにドミノをする(=恋愛する)資格はない

“Don’t get up”(起き上がるな)に、ロードの本心がすべて込められています。

女性を傷つけるようなこの男が、人生をまた再スタートさせて被害者を増やしかねないからです。

ドミノのように一列になった50のチャンスというのは、恋愛のチャンスであると前述しましたが、これは彼と付き合う女性たちのことも同時に指しています

彼におもちゃのように弄ばれ、彼の気分次第で心をかき乱された挙句、ドミノを崩すように捨てられる。

ロードはその被害者の一人として、この曲で声を上げたかったのではないでしょうか。

まとめ

この曲は、疑似スピリチュアルを行って、自分だけマインドリセットを行う、都合のいい人物への批判を描いた曲です。

どんなに他人を傷つけても、反省もせずに同じことを繰り返すクズみたいな人はいます。

もし、あなたの周りにそんな人がいる/いたなら、非常に共感できる曲ではないかと思います。

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