この記事では、2023年10月27日にリリースされたアルバム『1989(Taylor’s Version)』について解説します。
このアルバムは、再録プロジェクトの第4弾。
2014年の同日10月27日。テイラー・スウィフト(Taylor Swift)が当時24歳のときにリリースした5th AL『1989』を再レコーディングしたものです。
それでは、【新旧の違い】【全曲の解説】【国内盤(日本盤)CD5種類の違い】【『1989』のテーマ】について解説します。
- 【新旧の違い】
- 【全曲解説】
- Welcome To New York
- Blank Space
- Style
- Out Of The Woods
- All You Had To Do Was Stay
- Shake It Off
- I Wish You Would
- Bad Blood
- Wildest Dreams
- How You Get The Girl
- This Love
- I Know Places
- Clean
- Wonderland
- You Are In Love
- New Romantics
- “Slut!” (From The Vault)
- Say Don’t Go (From The Vault)
- Now That We Don’t Talk (From The Vault)
- Suburban Legends (From The Vault)
- Is It Over Now? (From The Vault)
- 【国内盤/日本盤CDの違い】
- どの国内盤CDを買うか迷ったらコチラ
- 【さいごに】アルバム『1989』のテーマ
【新旧の違い】
結論から申し上げますと、音に関してはオリジナル・ヴァージョン(2014年)とテイラーズ・ヴァージョン(2023年)の違いはほとんどありません。
何度も繰り返し両者を聴き比べると、声の感じは前より伸びやかで力強かったり、「ブランク・スペース」で聞こえるペンのクリック音も前と違ったりします。
しかし両者の違いはそれくらいのわずかな差で、基本的にはオリジナルに忠実です。
冒頭の再録理由のところでも述べましたが、オリジナル版の音源と大きく変えてしまうと、オリジナル版の価値が下がらないためです。
大きく違うところは、テイラーズ・ヴァージョンに未発表曲(From The Vault)が5曲追加されているという点です。
vaultには「地下にある貯蔵室」「貴重品を補完する金庫室」という意味があります。
全体を和訳すると、「貯蔵庫から持ち出された曲」という意味で、「未発表曲」のことを指します。
テイラーズ・ヴァージョンに追加された5曲が、こちらです。
- “Slut!”
- Say Don’t Go
- Now That We Don’t Talk
- Suburban Legends
- Is It Over Now?
当時、リリースされなかったこちらの5曲にはどんなストーリーが込められているのでしょうか。
オリジナルから収録されている曲も含めて、全21曲がどんな曲なのか簡潔にご紹介します。
【全曲解説】
Welcome To New York
トラック1「ウェルカム・トゥ・ニューヨーク」は、2014年にテイラーが初めてニューヨーク市に移ったときの気持ちが詰まった一曲です。
ネオンの煌めきに圧倒されるニューヨークには、いろんな人種・性別の人がいて、何かを求めて目を輝かせている人たちがいて、まるで万華鏡の中にいるよう。
そんな自由で刺激的なニューヨークは、このアルバム全体をとおして描かれるテイラーの新境地と言えるでしょう。
テイラーの新しい一面・ニューヨークをめぐる旅が、これから始まろうとする大事なオープニングトラックです。
Blank Space
トラック2「ブランク・スペース」は、”空白”という意味。
どこに”空白”があるかというと、それは元恋人たちの名前が載った、それはそれは長いリストの中です。(ジョークです)
そのリストの”空白”に、≪あなた≫の名前をいまにも書き加えようとしてペンのキャップを外す音が、このフレーズの直前に聴こえてきます。
ユーモアたっぷりです。
ユーモアは、音だけにとどまりません。
恋に溺れ、恋に狂い、恋人を取っ替え引っ替えするシンガー、テイラー・スウィフト。
それは、メディアが作り上げた勝手なパブリックイメージです。
そんなでっち上げられた彼女のイメージを風刺的に再現した歌詞が、この曲の肝です。
嫌がらせをジョークで返せる人は、強いです。
逞しいです。
これまで実体験をベースにした曲が中心のテイラーにとって、「Blank Space」は新たな試みであり、一皮むけた新しい彼女を垣間見ることができます。
Style
トラック3「スタイル」は、流行に左右されない普遍的な魅力を放つ相手とのロマンスを歌った曲。
普遍的な魅力とは、ジェームズ・ディーンを彷彿とさせるような反逆児スタイルのこと。
やんちゃでワルっぽい雰囲気のバッドガイに恋焦がれたことのある人は、一定数いるのではないでしょうか。
歌詞の語り手のように、優等生のような真面目タイプは、なおさら不良っぽい相手に翻弄されていきます。
いわば、不良タイプは女性が惹かれる定番スタイル。
流行遅れ(=out of style)には決してならない、不動の人気をもつお相手との曲です。
Out Of The Woods
トラック4「アウト・オブ・ザ・ウッズ」を直訳すると、「森の中から出て」。
転じて、「困難を脱して」や「危険を免れて」といった意味をもつ表現です。
この曲は、相手との関係が、どこへ向かうのか、いつまで続くのか、いつ峠を越えるのか、といった不安や疑問をもとに書かれています。
脆くて、不安定で、先の見えない関係について歌った曲です。
All You Had To Do Was Stay
トラック5「オール・ユー・ハッド・トゥ・ドゥ・ワズ・ステイ」を和訳すると、“≪あなた≫がすべきことは、そばにいることだった”です。
この曲は、優柔不断な元恋人のことを歌った曲。
交際時にはそばにいてくれず、自分から関係を手放したにもかかわらず、いまさらヨリを戻そうとしてくる相手に対して、「そばにいてくれるだけでよかったのに、簡単なこと」「いまさら遅い」と一蹴しています。
「Stay」と高音で歌う部分は、心の悲鳴を表現しているようで、どれほどその願いが切実だったかが伝わります。
Shake It Off
トラック6「シェイク・イット・オフ」は、直訳の“振り払う”から転じて、“問題や煩わしさから自分を解放して、それを気にしない”という意味の表現です。
テイラー曰く、今日一日を乗り越えらえるような曲をつくりたいと思い、制作に至ったとのこと。
変な噂を立てられたり、嘘をつかれたり、騙されたり、弄ばれたり…、生きていると他人に振り回されることは多々あります。
しかし、誰かに振り回されるのではなく、振り払う術をこの曲で説いています。
MVには、さまざまなタイプのダンサーたちが登場しますが、テイラーはそれぞれのジャンルのダンスに自分を合わせるのではなく、好きなように体を動かし、踊っています。
それでいいのです。
誰かがはめた枠に収まらないで、自分を縮こまらせないで。
あなたはあなたらしく、あなたの好きなように踊ってください。
悲しみや憎しみや苛立ちの感情を振り払い、自分らしく善く生きる。
それが、「Shake It Off」を通じて伝わってくるテイラー流処世術です。
I Wish You Would
トラック7「アイ・ウィッシュ・ユー・ウッド」の意味は、“≪あなた≫が〇〇してくれたらよかったのに”です。
〇〇の部分には、“戻ってきてくれたらいいのに”が続きます。
これは、元恋人と別れたにもかかわらず、まだお互いに想い合っていることを歌った曲です。
未練があるからこそ、別れたあとに、≪あなた≫は≪私≫の家のそばまで車を走らせます。
同様に、≪私≫にも未練があるからこそ、家を通り過ぎずに“戻ってきてくれたら”と願っているのです。
お互いに相手への気持ちがあるのに、それを素直に伝えられないもどかしさを歌っています。
Bad Blood
トラック8「バッド・ブラッド」は直訳の“悪い血”から転じて、“恨み、憎しみ、敵意、不仲、わだかまり、いさかい”といった他人に対して抱く不愉快な感情や出来事を意味することばです。
Bad Bloodの2ワードだけで、これほどたくさんの意味が表現できますが、この曲にはそのすべてが詰め込まれています。
この曲は、かつて仲がよかった相手との間にいさかいが起きて、関係が修復不可能な域まで達していることを歌った曲です。
“ナイフ”、“傷”、“弾痕”などの言葉選びから、どれほど血が流れ、心えぐられる思いをしたか想像できます。
Wildest Dreams
トラック9「ワイルデスト・ドリームス」は、直訳の“最もワイルドな夢”から転じて、“あり得ない夢、突飛な夢”といった想像の域を超えた叶いそうにない最高レベルの願望を意味することばです。
その願いというのは、別れても二人の思い出を覚えていてほしい、また会ってほしい、というものです。
この曲で特筆すべきことは、二つ。
付き合っている段階からいずれ関係が終わる運命にあることを悟っていること、そして、別れても友情のような関係を望んでいるということです。
これまで、ロマンチックな大恋愛をした曲か、完膚なきまで大失恋する曲が多かったテイラーにとって、意表を突かれる一曲。
自分たちの恋愛を一歩引いて俯瞰した視点で捉えており、心の成長が感じ取れます。
How You Get The Girl
トラック10「ハウ・ユー・ゲット・ザ・ガール」を和訳すると、“女の子をものにする方法”です。
第三者視点で書かれているこの曲は、別れた元カノとヨリを戻そうとする男性のための、女心のトリセツを歌った曲です。
あるときは、雨の中、体を震わせて、元カノが家の扉を開けてくれるまで辛抱強く待ち、雨に濡れた子犬ばりに母性本能をくすぐって見せる。
またあるときは、結婚式の誓いの言葉ばりに、「病めるときも健やかなるときも君が欲しい」と言って、プロポーズを連想させ、忠誠心を示す。
元カノと復縁するための指南書的な曲であると同時に、テイラー自身が元カレにしてほしい理想と願望がにじみ出ている曲です。
This Love
トラック11「ディス・ラヴ」は、恋愛におけるタイミングの難しさや、元恋人への複雑な思いを綴った曲です。
いくら自分が相手を好きであっても、相手が自分と同じ熱量になければ、その愛を手放すべきで、そうすれば、いずれ相手が愛を求めて戻ってくることを歌っています。
この愛が良いものとも、悪いものとも断定できない、元恋人への未練を残したまま、複雑な心情を歌った曲です。
I Know Places
トラック12「アイ・ノウ・プレイシス」は、恋愛におけるプライバシーをいかに守るのが難しいかを歌った曲です。
曲名の意味は、“パパラッチ(they)に見つからない場所を知っている”ということ。
テイラーが一歩外に出て、恋人とデートに出かけようものなら、パパラッチに執拗に追い掛け回され、写真を撮られます。
パパラッチをハンターに、自分たちをキツネに例え、デートが狩場と化す様子や、二人の関係性さえ台無しにされかねない緊迫感が伝わってきます。
Clean
トラック13「クリーン」は、失恋を乗り越え、自分自身を取り戻す曲です。
別れた相手のことをきれいさっぱり忘れられたらいいのに、それができないから失恋はつらいもの。
元恋人の写真や痕跡がそこら中にあって、時間が止まったかのように記憶に閉じ込められ、前に進もうともがけばもがくほど、溺れそうになって、息ができなくなって、自分を見失いかけて、それが何カ月もかかって、そしてようやく元の自分を取り戻し、無の境地に達する。
どん底を経験したのち、煩悩や苦しみから完全に解放され、澄み切った心を手に入れるまでを綴った作品です。
Wonderland
トラック14「ワンダーランド」は、好奇心のままに刺激的な相手とのロマンスに走ることを『不思議の国のアリス(Alice in Wonderland)』の世界に例えて歌った曲です。
語り手とその相手は、周囲の目や忠告を意に介さず、二人だけの世界・不思議な国に進んで迷い込んでいき、はまり込んでいきます。
しかし、物語のアリスと同様、いつか夢から覚めてしまうもの。
夢見心地であると同時に、急に夢が覚めて現実を突きつけられる、最悪で最高な恋愛を歌っています。
You Are In Love
トラック15「ユー・アー・イン・ラヴ」は、身近な人が恋していることを第三者視点で捉えた曲です。
これは、テイラーの友人かつ楽曲プロデューサーのジャック・アントノフと、当時彼と交際していたレナ・ダナムの関係から着想を得て、作曲されたもの。
ちょっとした日常の動作だったり、身近に置いてあるものだったり、習慣的に通るようになった道だったり。
日常の片鱗の些細な変化から、身近な友人が恋していることに気付き、それを歌にした曲です。
New Romantics
トラック16「ニュー・ロマンティックス」を和訳すると、“新しいロマンチストたち”です。
この曲は、ロマンチストを卒業して次のフェーズへ向かったことを歌っています。
過去アルバムのテイラーは、誰かと付き合えばそれが永遠に続くものだとロマンチスト全開に歌っていましたが、このトラックに辿りつくまでに、かつてのロマンチストがいないことに気づいた方も多いでしょう。
ピュアでロマンチストという印象から、リアリスト寄りの考えに変化しています。
だからこそ彼女の定義する“新しいロマンチストたち”は、失恋が国歌だと主張し、人間関係を深く考えすぎずにバカなふりして自由に生きるほうがいいと悟っています。
“Slut!” (From The Vault)
トラック17「“スラット!”」の意味は、“ふしだらな女、尻軽女、誰とでも寝る女”です。
ダブルクオーテーションマークが付いているので、文字通りの意味ではなく、皮肉や冗談、嫌味が込められています。
つまりこの曲は、「ブランク・スペース」の別バージョンとも言えるような作品。
テイラーは過去に、ふつうの20代のようにデートを楽しんでいただけで世界中から“尻軽女”呼ばわりされました。
彼女は“スラット”呼ばわりされ恋の代償を払うのに、彼は“ジェントルマン”とみなされ無傷。
こんな性差別があっていいものか。
自身が経験したスラット・シェイミングを皮肉を込めて歌にしています。
※スラット・シェイミング(Slut-shaming)とは、性の固定観念(一例:女性は純潔であるべき)に基づいて期待される行動や外見とは逸脱しているとみなし、とくに女性を非難し罰する行為のこと。
Say Don’t Go (From The Vault)
トラック18「セイ・ドント・ゴー」は、相手と温度差があり最初から結末を分かっていながらも、別れ間際に引き留めてほしいと願う一縷の望みを歌った曲です。
語り手は終始相手にゾッコンで献身的であるにもかかわらず、相手は気まぐれに愛したり突き放したり、まるで綱渡りをしているような不安定な恋愛が綴られています。
この気まぐれに愛されることが、語り手に変に期待をさせてしまう分、歌詞の最後の最後で期待どおりにいかないことが分かったとき、切なさを増大させます。
Now That We Don’t Talk (From The Vault)
トラック19「ナウ・ザット・ウィ・ドント・トーク」を和訳すると、“私たちはいまや話をしない”です。
この曲は、相手との違いや距離感を認め、関係の終わりを受け入れ、自分らしさを取り戻すことを歌っています。
この曲で興味深い点の一つは、母親と相手の対比です。
語り手は母親とは頻繁に連絡を取り合うにもかかわらず、交際していた相手とはコミュニケーション不足だった様子がうかがえます。
相手の行動を人づてに聞いたり、自分の好みについて話し合わず相手の趣味に合わせたり、交際時から意思疎通が足りていません。
その結果が、「Now That We Don’t Talk」です。
彼は失ってしまいますが、その代わりに、本来の自分の姿を取り戻すのです。
Suburban Legends (From The Vault)
トラック20「サバーバン・レジェンズ」を和訳すると、“郊外の伝説”。
これは、“都市伝説”を意味するアーバン・レジェンズ(urban legends)をもじった造語だと思われます。
“都市”ではなくあえて“郊外”と銘打っているだけに、伝説はハイスクールを彷彿とさせる小さなコミュニティの中に限定しています。
この曲は、女性に困らない恋多き相手との失恋を、ハイスクールの世界に例えて歌った曲。
腹が立つほど魅力的で異性にモテる相手と恋愛に発展すれば、外野がうるさく騒ぎ立てたがるものです。
「学校一イケメンの〇〇君と、○○ちゃんが付き合ってるんだって」
こういう噂話は、有名人のゴシップ並みに学校で盛り上がる話題です。
周囲が恋愛の行方を詮索したくなるようなビッグカップルの誕生と、それによる弊害。
自分たちは郊外の伝説になるために生まれてきた、と皮肉を込めて歌っているのが清々しい曲です。
Is It Over Now? (From The Vault)
トラック21「イズ・イット・オーヴァー・ナウ?」は、くっ付いたり離れたりを繰り返している関係に終止符が打たれるのかを相手に問うた曲です。
この曲のおもしろいところは、歌詞の登場人物が≪あなた≫と≪私≫だけでなく、≪彼≫と≪彼女≫が登場する点です。
つまり、お互いに離れているときは別の相手と関係を持っています。
別の相手と過ごす期間はあっても、お互いがお互いのことをまだ忘れられないから、関係が完全に終わったとは言えない状況が続いていて、でもその歪んだ関係にけりを付けようとする様子が歌われています。
【国内盤/日本盤CDの違い】
国内盤CDは、全部で5形態あります。
曲数はどのヴァージョンであっても、同じ。21曲入っています。
違いは、特典の中身によるものです。
あとはどこで購入するかによって特典が異なります。
それでは、国内盤CDの全5形態の特典を簡潔にご紹介します。
[デラックス・エディション](7インチ紙ジャケット仕様)の特典
- オリジナル・ギター・ピック
- 両面ポスター ※クリスタル・スカイズ・ブルーと同絵柄
→片面1:ソフトクリームを食べているテイラー
→片面2:“Welcome to New York”のオリジナル手書き歌詞を印刷したもの - ヴァージョン違いのブックレット
<クリスタル・スカイズ・ブルー>の特典
- 両面ポスター ※デラックス・エディションと同絵柄
→片面1:ソフトクリームを食べているテイラーの写真
→片面2:“Welcome to New York”のオリジナル手書き歌詞を印刷したもの - ヴァージョン違いのブックレット
<ローズ・ガーデン・ピンク>の特典
- 両面ポスター
→片面1:白タンクトップ姿でカメラ目線のテイラーの写真
→片面2:“New Romantics”のオリジナル直筆歌詞(印刷) - ヴァージョン違いのブックレット
<アクアマリン・グリーン>の特典
- 両面ポスター
→片面1:横縞入りセーターを着ているテイラーの写真
→片面2:“Wonderland”のオリジナル直筆歌詞(印刷) - ヴァージョン違いのブックレット
<サンライズ・ブールヴァード・イエロー>の特典
- 両面ポスター
→片面1:白タンクトップ姿で空を見上げるテイラーの写真
→片面2:“Wildest Dreams”のオリジナル手書き歌詞を印刷したもの - ヴァージョン違いのブックレット
どの国内盤CDを買うか迷ったらコチラ
- 数量限定のオリジナル・ギター・ピックがほしい人は?
→<デラックス>一択 - 数量限定のメガジャケ(24cm角)がほしい人は?
→Amazon限定特典のため、<デラックス>or<~ブルー>の“特典あり商品”を購入 - 数量限定のステッカー(5cm角)がほしい人は?
→CDショップ(楽天ブックスなど)で“特典あり商品”を購入 - 値段重視で選びたい人は?
→<~ブルー><~ピンク><~グリーン><~イエロー>が各\2,750です。
<デラックス>のみ\3,630です。
【さいごに】アルバム『1989』のテーマ
『1989』が最も売れたアルバムである理由は、下世話に『ハリー・スタイルズ・アルバム』だと言われている。
一理あるかもしれない。
でもそれはほんの表面的な理由にすぎないと思う。
私が思う『1989』のテーマは、『冒険と改革』である。
ニューヨークに引っ越したり、バッドガイとの向こう見ずな恋愛に走ったり、恋愛というものを冷静に観察したり、メディア批判を皮肉で返したり、嫌なことを振り払ったり…。
彼女のこれまでにない心の成長や変化、そして失敗から得た教訓を、一枚一枚、忘れないようポラロイドカメラで収めたものが、『1989』だと思う。
もしくは、『ニューヨーク・アルバム』だと捉えている。
テイラー自身もこのアルバムをそうみている。
ときには自由で刺激的で、ときには向こう見ずで、でも、誰に何を言われようとも非難されようとも、自分を見失わずにしっかりと立っていなくてはならない。
恋愛という枠だけにとどまらない普遍的な部分があるからこそ、『1989』は幅広い世代に長く愛され続けているアルバムだと思う。
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