“buzzcut”とは英語で「丸刈り」という意味です。
「丸刈りの季節」についての歌とは、一体どんな内容なんでしょう?
丸刈りは主に男性がするヘアスタイルなので、「男性/恋愛」に関する曲と思う方もいるかもしれません。
髪をバッサリ切るという行為から、「人間関係の断捨離」「恋愛を終わらせる」といったさっぱりエピソードを想像する方もいるかもしれません。
そう思う方は、このまま記事を読み進めてみてください。
「丸刈りの季節」というタイトルからは想像できないテーマに驚きます。
この曲はこんな人にオススメ
現実逃避したい方には、この曲をおすすめします。
てっきり恋愛ソングだと思われていた方は驚かれるでしょう。
じつはこの曲、ロード流「究極の現実逃避術ソング」なのです。
世の中は暗いニュースばかり。
影響を受けまいと思っても、自然と色んな情報が入ってきて気が滅入ってしまうという方もいるのではないでしょうか。
政治問題、パンデミック、少子高齢化、お金の悩みなど、世の中は私たちを不安にさせる情報であふれています。
そんなときは、ロードの現実逃避術をこの曲から学んでみましょう。
歌詞の解釈
戦争や世界で起きているあらゆる怖ろしい出来事のことをほのめかしています。
男は丸刈りにして戦場へ。その様子がテレビで流れているなか、女は現実逃避するために頭を夢の中に突っ込んでいるようです。
そして、テレビのないプールサイドに逃げ込むことこそ、世間のあらゆる不快な情報をシャットアウトできる、とロードは歌います。
この曲でプールサイドは、現実逃避できる避難場所として出てきます。
曲は違いますが、同じアルバムに収録されている『tennis court』では、「テニスコート」が自分らしくいられる場所の象徴として出てきました。
特定の場所と思い出や感情を結びつける行為は、私たちは無意識にやっていますが、ロードの曲を聴くと改めて大事だなと思います。
小中高の通学路→懐かしい、最寄りのバス停までの道→自然に囲まれてて好き、空港→ワクワクする、近くの公園→ここで唐揚げ弁当食べたな…など、その場所に行くことで何が思い出されるか、その場所に行くまでの過程でどんな感情を抱くのか、ロードの曲は自分を知る機会を与えてくれます。
曲のコーラスにホログラムが出てきます。
ホログラムとは、なにもない空間に3D映像を投影してあたかもそこにあるかのように見せる技術のこと。
実際の現実世界の厳しさや怖ろしさに嫌気が差し、親友とホログラムの世界に現実逃避できたらいいのに、とロードは思っています。
世間は決して手足を伸ばしてリラックスできる場所ではありません。
ときに窮屈でときに苦しく、体を小さく縮めて防御の姿勢でしのがなくてはいけません。
そんなときは、ロードのようにプールサイドに行ったり、好きな音楽をかけるんです。
自分ではどうにもできない世の中のことを悩んでもどうにもできないので、そういうときは思い切って現実逃避してみてはいかがでしょう。
まとめ
ロードの現実逃避術は、プールサイドに行ったり、ホログラムの世界へ行ったり、目を閉じて好きな音楽を聞いたりと、一見独特でありながらよくよく考えると私たちと変わりません。
あなたは人生がつらくなったら何をしますか?
沖縄やハワイや南の島へ旅行に行く人。VRや映画やYoutubeなどのリアルな世界とは別次元に没入する人。好きな音楽を聞く人。
「Buzzcut Season」の歌詞のように、この3つのどれかに当てはまる人は多いのではないでしょうか。
リアルな世界にうんざりしたときは、この曲を聞きながら現実逃避してみてはいかがでしょうか。
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