【全アルバム解説】Lorde(ロード)

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All-Albums-Lorde Lorde
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これから知る方には、魅力が伝わるように。

すでに好きな方には、もっと好きになってもらえるように。

そんな願いと、たくさんの熱量と愛情を込めて、ロードのこれまでのアルバムの総括と、個人的にオススメの曲をご紹介します。

【スタジオアルバム】

【1st AL】『Pure Heroine』概要

  • リリース日:2013年9月27日(当時、ロード16歳)
  • テーマ:思春期の不満や苦悩、物質主義批判、血筋や王族への憧れ、十代の平凡で現実的な生活と憧れとのギャップ、大人へ成長することへの恐怖、現実逃避、自分の居場所を見つけること
  • 【概要】友だち、恋人、スクールカースト、ニキビ、セレブへの憧れ…多感な十代の尽きない悩みを等身大の視点で切り取った作品
    突き詰めると、自分の居場所はどこなのか?自分は何を目指しているのか?自分はどうありたいのか?といった疑問が全曲をとおして感じられるため、10代のみならず幅広い世代に沁みる作品
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イチオシ曲/MV
  • “Ribs”
    幼馴染みだった二人が異性として意識し始めるまでの物語を、まるで映画を観ているかのように自然と映像が浮かんでくる曲
    曲全体にひろがる打音が、二人の成長の早さと心拍数の速さを表現しているようで、歌詞と曲が共鳴し、非の打ち所がない
  • “Tennis Court”
    ロードのMVの中で、特に好きなのが”Tennis Court”
    ただ正面を向いて歌っているだけだが、目が離せなくなる
    象徴的な黒リップはまるで自分を強く見せるための武器で、丸い黒目はテニスコートを行ったり来たりするテニスボールのようで、最小限の演出で揺れ動く感情が最大限に表出されている

【2nd AL】『Melodrama』概要

  • リリース日:2017年6月16日(当時、ロード20歳)
  • テーマ:恋の芽生えと失恋、孤独、失恋からの立ち直りと成長
  • 【概要】恋愛によって、薄れてしまったり傷つけられてしまった自己肯定感や自己愛を自ら力で取り戻すまでを描いた作品
    1st ALでは10代ならではの葛藤や現実逃避を歌にしていたが、2nd ALでは冷静に自分を見つめ内省する視点も描かれ、大人へ成熟したロードの新たな一面を感じ取れる作品
イチオシ曲/MV
  • “Homemade Dynamite”
    アルバムテーマからして失恋にまつわる曲が多い中、この曲は恋愛の楽しさやスリルが頂点に達し感情がいい意味で爆発するさまを歌った曲
    Khalid(カリード)、Post Malone(ポスト・マローン)、SZA(シザ)がフィーチャリングしたREMIXもあるので要チェック
  • “Perfect Places”
    若者が求めさまよう理想の場所とは何なのかを説いた曲
    自分の目指すべき場所はどこなのか、不安に陥ったときに聴きたくなる曲

【3rd AL】『Solar Power』概要

  • リリース日:2021年8月20日(当時、ロード24歳)
  • テーマ:自然回帰、夏、太陽礼拝、休息、ヒッピー文化、疑似スピリチュアルに対する社会風刺、環境問題
  • 【概要】アルバム全体をとおして、自然を感じられる作品
    芯を食った現代社会に対する皮肉を入れつつ、自然と調和し自然がもたらす巨大な力の中に答えを見出していくようなアルバム

【EP】

『The Love Club EP』概要

  • リリース日:2012年11月21日(当時、ロード15歳)
  • テーマ:10代の苦悩
  • 【概要】ロードを一躍有名にした”Royals”も含まれるこのEPは、1st ALの前身となるもので、10代の苦悩が詰まっている
    5曲(内、”Royals”と”Bravado”は1st ALにも収録)すべて良曲のため、1st ALがお好みの方は必聴のEP
イチオシ曲
  • “The Love Club”
    地元の友だちや両親の顔が浮かび、今いる居場所に違和感を感じるあなたへオススメの曲
    居場所といえば、1st ALの”Tennis Court”でも歌っているので合わせて聴くがオススメ
  • “Biting Down”
    緊張で心臓がバクバクしたり、頭が真っ白になったり、歯を食いしばんだり…でも、そんな一面も楽しみ愛おしさすら湧いてくる曲

【さいごに】ロードの魅力

私が思うロードの魅力は、詩の表現力と、暗喩や行間をたっぷり含んだ巧みな言葉遊びとワードセンスです。

歌唱力は言わずもがなですが、歌手というよりも表現者や詩人という言葉のほうがしっくりきます。

例えば、”クレーター肌の子たちは、月のように部屋を明るくしてくれる(“Team”参照)”とさりげなく10代の悩みに寄り添ってくれたり、相性が良くて息ピッタリな関係性を“一流のパイロットコンビ(“Homemade Dynamite”参照)”で表現をしたり、音楽活動のオンシーズンとオフシーズンの板挟みになっている状態を“込み入った離婚(“The Path”参照)”と表現したり。

これは一体どういう意味なのだろうか?と、聴き手/読み手にたっぷりと考える余白を残してくれる深い歌詞が彼女の魅力です。

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