“supercut”とは、同じテーマの短いビデオクリップを組み合わせて作られる動画のことを指します。
日本ではあまり定着していない単語ですね。
ロードが再生して見ているスーパーカット動画とは一体何でしょうか?
この曲を自分なりに解釈してみたいと思います。
「自分で和訳してみたけど、よく分からなかった」「歌詞の意味を理解したい」という方の参考になれば、幸いです。
この曲はこんな人にオススメ
元恋人に未練があって、今も思い出してしまう人に聴いていただきたい1曲です。
元恋人との関係が長ければ長かったほど、楽しければ楽しかったほど、思い出が多ければ多いほど、なかなか前に進めないかもしれません。
でもそれで自分を責める必要はありません。
楽しかった思い出まで全て記憶から消す必要はありません。
この曲があなたに寄り添ってくれたらと思います。
解釈
Verse 1
恋人と別れても、何の気なしに付き合っていた頃の写真や動画を見てしまったことはありませんか?
この曲は、まさにそれです。
「私(I)」の頭の中で、スーパーカット動画を再生して、二人のいい思い出を懐かしんでるところから始まります。
「あの頃は魔法のようなものがあったな」とか「あの頃は二人で愛を分かち合ったな」とか。
懐かしさを飛び越えて、「あなた」に会いたくなって手を伸ばしても、あるのはスーパーカット動画だけ。
実際には会えない様子が、空虚感を増幅させます。
Pre-Chorus
急に場面が変わります。場所は「あなた」の車内。
もう1つ唐突なのが、歌っている内容が「付き合う前」ということ。
これから恋愛に発展するのではないかと思わせるような内容で、付き合う前の過去にさかのぼっているのが、このプレコーラスの特徴です。
なぜ時系列が飛んだのでしょうか?
ネタバレは次のコーラスにあるので、ここではフラグを立てておくだけにします。
ちなみに、車にまつわる歌詞は「Hard Feelings/Loveless」や前アルバム『Pure Heroine』の「400 Lux」にも出てきました。
プライベートなことなので詳細は分かりませんが、ロードにとって車内でのやりとりが大きな意味を持つのでしょう。
Chorus
前のプレコーラスで時系列が変だったのは、 スーパーカット動画を見ていたからだとコーラスで明らかになります。
このネタバレを知った上で、もう一度1つ前のプレコーラスの歌詞を読んでみてください。
片思いをしていた時の心の高揚感が伝わる内容になっています。
Verse 2
コーラスは「2人のスーパーカット動画」で終わっていましたが、今回は「ただのスーパーカット動 画」に変化している点がポイントです。
このVerse 2では、恋愛モードから仕事モードへ頭を切り替えて、仕事にのめり込もうとしている様子が感じ取れます。
周りのスターたちと過ごしたり、ツアーで大陸を移動したりステージに立ったり、そしてまた車で移動したり…。
でもそれらの日常は「ただのスーパーカット動画」です。
「2人のスーパーカット動画」はもう二度と更新されることはありません。
Refrain
最後のリフレインでは、仕事に集中しようと決めたものの、それでも相手のことが頭から離れない様子が描かれています。
もし元恋人が電話をくれたらと「たられば」の話を始めたらキリがありませんが、それを考えずにはいられないのでしょう。
毒だと分かっていても、自分の胸をぐさりと突き刺すと分かっていても、あの頃の自由奔放でキラキラと輝いていた二人の動画を再生せずにはいられないのでしょう。
沼です。
まとめ
元恋人との思い出の動画を再生して失恋に浸る、それがこの曲の内容でした。
早く元恋人を忘れて次の人に進めたらいいのですが、どう足掻いても忘れられないのであれば、この曲のように気が済むまでとことん元恋人のことを思い出してみるのもいいかもしれません。
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