Big Starとは、英語で「大スター」を意味する言葉です。
「大スター」と聞いて、有名人の誰かについて歌った曲かと想像しますが、それは早合点でした。
これはロードの愛犬への愛情を表現した曲です。
ロードは、パールという名前のラブラドールを飼っていました。
残念ながらパールは心臓病で2019年に他界してしまいましたが、この曲は飼い始めて間もない頃パールへの愛情と感謝を込めて作曲されたものです。
もしあなたが、ペットを飼っている/飼っていた人なら共感できる内容です。
ぜひ歌詞を読んでみてください。
解釈と英語表現
Verse 1【英語表現】too good forの意味は?
「(良すぎて)もったいない」
愛犬パールは自分にはもったいなさすぎる、という意味合いで歌詞に登場する表現です。
例) He is too good for me.
(彼は私にはもったいない)
Verse 1【解釈】運命の出会い
パールを家族に迎え入れたことで、ロードの生活が一変したことが綴られています。
家に閉じこもっていた彼女が、社交的で人懐っこいパールのおかげで散歩に出かけるようになったのでしょう。
運命の出会いによって、世界の見え方が変わる経験をしたことはありませんか。
何気なく通っていた道に植えてある松に気づいたり、カラフルに色づいた壁が目に留まったり、とパールとの出会いによってロードに変化が起きている様子が感じ取れます。
Pre-Chorus【解釈】必ず終わりが来る
夜の時間帯が最も長い夏でさえ、当たり前ですが明けない夜はありません。
時間は経過していきます。
動物を飼うということは命を預かるということです。
そして、その命には限りがあります。
だから以前のようにパーティーに出かけることはなく、愛犬と少しでも長い時間を家で過ごそうとするロードの生活の変化がこの節に描かれています。
Chorus【解釈】愛犬と有名人の共通点
愛犬に対する感情は、ビッグスター=有名人に抱く感情と同じだとロードは語ります。
好きな有名人の写真を少しでも多く持っていたいし、少しでも長くその人のことを考えていたいという感覚は、確かに共通していますね。
Verse 2【解釈】仕事かプライベートか
この節で出てくる「飛行機に乗る」行為は、何かしらの音楽活動で仕事をするということを指しています。
飛行機に乗り家を離るということは、愛犬との時間が必然的にゼロになります。
仕事を取るか、プライベートを取るかの苦悩について綴られているのがこのパートです。
大切な愛犬との時間を割いてまで飛行機に乗る価値はあるのか、と自問しています。
この相反する2つの選択肢については、「Stoned at the Nail Salon」でも違う表現で綴られています。
Verse 2【英語表現】toss upの意味は?
「何とも言えない、決めれない」
バレーボールのトスのように、気持ちが上に投げられて決断しきれない状態を表す表現です。
例) It’s a toss up between going camping or relaxing at home this weekend.
(週末はキャンプに行くか家で過ごすか、何とも言えない)
Pre-Chorus【解釈】女王バチとミツバチ
後半のPre-Chorusは最後のラインが前半と違っていて、「ミツバチが今夜家にたどり着けることを願ってる」と歌っています。
ミツバチというキーワードが出てきて、ピンときた方もいるのではないでしょうか。
ロードの代表曲『Royals』にはこんな歌詞があります。
You can call me queen bee (私を女王バチと呼んでね)
Lorde -Royals-
And baby, I’ll rule (そして私が支配するの)
Let me live that fantasy (そんな空想で生きさせてよ)
ロード(女王バチ)もミツバチ(ロードの友だち)も、みんな成長し大人になりました。
ロードがパーティーと距離を置いて家に帰ろうとするように、友だちにも同様のことを期待しているのではないかと推測されます。
まとめ
この曲は、愛犬パールへの深い愛情を表現した曲でした。
パールとの出会いが、どれほど彼女の考え方を変え、行動を変え、人生を変えたのか、まざまざと感じることのできる曲です。
コメント