もうだめだ。しんどい。自分には無理。諦めよう。
そう思ったとき、聴いてもらいたい洋楽があります。
それが、Journey(ジャーニー)の「Don’t Stop Believin'(ドント・ストップ・ビリーヴィン)」です。
諦めるのは、簡単です。
でもその前に、この曲の意味を知って「あなたの信じる力」を取り戻してみませんか?
それぞれの歌詞パートにどんなストーリーが込められているのか、意味を考察してみたいと思います。
いろんな解釈ができるのが歌詞の魅力です。一意見として、この記事が参考になりましたら幸いです。
- Verse 1:真夜中の汽車に乗りこむ少年少女
- Verse 2:酒場でパフォーマンスする歌手
- Chorus:街灯に照らされた人々
- Verse 3:自分を満たすには
- Verse 4:終わりのない映画
- Chorus:信じることはやめるな
【歌詞考察】Verse 1:夢追い人(子ども盤)
最初のヴァースは、2人の少年少女が登場します。
孤独な世界に生きる田舎町の少女と、サウスデトロイトで生まれ育った都会の少年。
ちなみにサウスデトロイトという都市名はいかにもありそうな名前ですが、実際には存在しません。
少年少女は、どこかへ向かう「真夜中の汽車」に乗りこむ。
この真夜中の汽車、ミッドナイト・トレインという言葉の響きには、人をワクワクさせ想像力が掻き立てられるような刺激が詰まっています。
真夜中の汽車とは、つまり何なのか。
汽車は一般的に人を乗せて真夜中に運行することはないので、「夢を掴むための冒険に出る」という暗喩の可能性があります。
または、貨物列車であれば真夜中に運行しているので、『魔女の宅急便』のキキが乗り込むような貨物列車に飛び乗った可能性も考えられます。
いずれにせよ、新たな一歩を踏み出したことが歌詞から感じ取れます。
でもその一歩は決して輝かしいものとは限りません。
それが読み取れるのが、“真夜中の”汽車と、“行き先が分からない”という点です。
新たな一歩を踏み出したものの、未来に対する漠然とした不安が言葉の端に描かれている点も注目に値します。
【歌詞考察】Verse 2:夢追い人(大人盤)
ヴァース2では、最初に出てきた少年少女は出てこず、新たな登場人物、歌手が登場します。
その歌手は、ワインと安物の香水の香りが充満した煙たい部屋にいる。
この歌詞から想像するに、タバコの煙が充満しているであろう酒場で、歌手がパフォーマンスしている姿が浮かんできます。
情景が想像しづらいのは、次の歌詞です。
“笑顔によって人々は夜を共にすることができる/それはどんどん続いていく”
ここは何を意味するのか。
歌手にとって大事なことは、その場にいるお客さんを満足させることだと思います。
たとえライブ会場が日本でいう東京ドームや日本武道館のようなキラキラした場所でなくても、タバコと安物の香水が充満しているような酒場であっても、目の前のお客さんの視線を奪い、あっと言わせるようなパフォーマンスができるか。
その場に一体感を生み出すことができるか。
この歌手は、下積みでくすぶっている人物に見受けられます。
それでも、適当な仕事をせずに目の前のお客さんを笑顔にさせられたなら、必ず階段を一つずつ登っていけると、この歌詞で説いているのではないでしょうか。
【歌詞考察】Chorus:心に火を灯せ
最初に小話にお付き合いください。
何者かになりたいと、故郷を離れ上京してきた人がいるとしましょう。
その人には自分を信じる力があって、「都会で一旗あげてやる!」とやる気満々でした。
しかし、なかなか芽が出ないまま時間だけが残酷に過ぎていき、当初の夢はそっちのけで、生活費を稼ぐために全く関係のない仕事をする毎日が続きます。
いつしか「何のために上京したんだっけ?」と、当初の情熱と自分を信じる力もどこかへ置き忘れてしまいました。
コーラスの歌詞を読みこんだとき、そんな情景が浮かんできました。
歌詞は、“見知らぬ人々”が大通りの至る所で、誰かを(または何かを)待っている様子で落ち着きなく行ったり来たりしている様子が描かれています。
その見知らぬ人々の“影”は、夜に探し物をしているようです。
抽象的で考察しがいのあるこの部分は、おそらく「対」になっているのではないかと思います。
“見知らぬ人”が待っているのは“影”。
“影”が探しているのは“見知らぬ人”。
“影”とは、つまるところ何なのか。
「自分を信じる力」と考えるのが自然に思います。
しかし、“影”は夜の闇と一体化しているので、見知らぬ人たちは見つけられないでしょう。
街灯の前に立たない限りは。
次に歌詞に出てくるのが、“街頭に照らされた人々”です。
”夜のどこかに隠れた感情を見つけるために生きている”、と歌詞にあります。
前半はwait(待つ) ⇔ search(探す)、後半はfind(見つける) ⇔ hind(隠れる)と、対言葉で揃えられている点から考えるに、単語がところどころ変わっていますが、“感情”は“影”の言い換え表現、つまりここも「信じる力」のことを指しているのではないかと思います。
“見知らぬ人々”と“街頭に照らされた人々”の違い。
どちらも人生の路頭に迷っていますが、後者はまだ自分を信じる力が残されているということではないでしょうか。
歌詞の最後のコーラスでは、”街灯に照らされた人々よ””信じることをやめるな”と繰り返し歌われています。
つまり、多少なりとも信じる力がまだ残されているから、諦めないでほしいと言っているように思えます。
【歌詞考察】Verse 3:自分を満たせるのは自分だけ
ヴァース3は、人生の挑戦について書かれているのではないかと推察します。
思う存分、自分が満足するまで一生懸命働くことが大事である。
では、自分を満たす、にはどうしたらよいか。
簡単です。心の底からからワクワク・ゾクゾクするもの(スリル)に向かっていったらいいんです。
「これがやりたい!」「この仕事で食べていくんだ!」という覚悟さえ決まれば、あとは全てを投げ打ってでも、挑むべき勝負です。
最後の“もう一度だけ”と願う歌詞は、夢を追い求めて挫折しようとも、諦めずにまた立ち上がって挑戦しろ!と聴く人を鼓舞しているように思えます。
【歌詞考察】Verse 4:現実は甘くない
夢に向かって進むことは魅力的に映りますが、現実はとんとん拍子でうまくいくものではないことを伝えているのが、このヴァース4の特徴です。
勝者がいれば敗者がいるゼロサムの世界。
そんな世界で、“ブルースを歌うために生まれてきた人もいる”、とはどういう意味なのか。
ブルースとは、アフリカ系アメリカ人の悲痛な心の叫びをルーツに持ち、孤独や悲しみ、苦悩を表現する音楽のことです。
つまり、貧困だったり家庭環境だったりと、自分ではどうすることもできない要因は少なからずあるということを言いたいのではないかと思います。
“終わりの来ない映画”とは、まさに人生そのもののことで、浮き沈みのある人生のことを暗示した表現です。
【歌詞考察】Chorus:信じることから始めよ
夢追い人を谷底に突き落とすかのごとく、現実の厳しさを物語っていたヴァース4のあと、最後のコーラスでようやくタイトルの歌詞が登場します。
“Don’t stop believin'(信じることをやめるな)”。
生まれながらに制約を抱えて生きている人はいるし、挑戦しても成功の保証はどこにもない。
けれど、信じることはやめちゃいけない。
自分の力を信じることから始めないと、なにも行動には移せないし、結果はどうであれ得られるものは何もない。
人間の脳には防衛本能が備わっています。
リスクを回避しようとしたり、やらない言い訳をいくつも並べ立てたりした経験は誰しもあるでしょう。
例えば、「自分にはできるわけない」と思いこんだり、他人と比べて自分の能力の低さに挫折したりすることが挙げられます。
そういった本能は人類が生き残るうえで大事なものですが、何かに挑戦するという場面では弊害になり得ます。
本能を打ち破れるのは、「自分を信じる力」です。
さいごに
生きる伝説である大谷翔平選手は、二刀流に懐疑的だった人たちの言葉をものともせずに、自分を信じる力を失わずに突き進み、二刀流をやってのけました。
外部の言葉や外的要因を跳ね返すほど、有名になる前から自分の力を信じ続けたからこそ、今の彼があるのではないでしょうか。
あなたも「信じる力」を持てます。今この瞬間からでも。
あなたにしかできないことがあります。
あなたにはあなただけの力、魅力があります。
もう一度あなたの力を信じてみませんか。

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