【映画と音楽】Gary Glitter(ゲイリー・グリッター)-Rock and Roll(Part 1 & Part 2)-

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Gary-Glitter-Rock-and-Roll-part1-part2 映画
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映画『ジョーカー』で最も印象的なシーンといえば、ジョーカーが階段を下りるシーン。

そこで流れた曲が、ゲイリー・グリッター(Gary Glitter)が1972年にリリースした「Rock and Roll(Part 2)」です。

この記事でこの曲について色々と深掘りしたいと思います。

具体的には【曲の要旨】【サンプリング曲】【名曲誕生時の時代背景】【この曲が使われている映画】をご紹介します。

映画を彩るのに欠かせない名曲について、一緒に学びましょう。

「Rock and Roll」の概要

  • イギリスのグラムロック歌手ゲイリー・グリッター(Gary Glitter)により、1971年に録音、1972年にリリースされた楽曲
  • ゲイリーグリッターは本名ではなく、グラムロックの流行りに乗っかって、架空に作り出したキャラクター
    ちなみにゲイリー・グリッターは、レイプ未遂や児童に対する性的虐待などの性犯罪で、何度も捕まり、現在も服役中
    そんなクソ野郎の曲を聴けば聴くほど彼に印税が入ってしまうのを不安に思われるかもしれないが、曲の権利は現在ユニバーサルミュージックグループが所有しているため、心配はご無用
  • 曲は歌詞が含まれるパート1と「ヘイ!」以外はインストゥルメンタルのみのパート2で構成される
  • パート1の歌詞の内容をひと言で表すなら、“ロックンロールよ、永遠に”
    語り手は、高校時代に思いを馳せ、ロックンロールを通じて楽しい時間を過ごした過去を回想し、時間が経ち時代が変わろうともロックし続ける決意を語っている

サンプリング曲

この曲のサンプリング曲を調べてみると、たくさん存在しました。

個人的にオススメの4曲をご紹介します。

The Timelords「Doctorin’ the Tardis」は、世界最長のテレビドラマシリーズ『ドクター・フー』のテーマ曲と「Rock and Roll」をマッシュアップした楽曲です。

原曲のドラムパートをサンプリングしたのは、ブリトニー・スピアーズの「Ooh Ooh Baby」。

クールなラップと原曲を組み合わせたのが、Charles Hamilton「3rd and Goal」。

ボリス・ジョンソン元首相に対する過激批判を曲にしたのが、The Kunts「Boris Johnson Is STILL a Fucking Cunt」 。

どれもYouTubeで検索すれば視聴できるので、ぜひお気に入りのサンプリング曲を探してみてください。

1971~72年のイギリスの主な出来事

この曲が生まれた1971~72年は、イギリスでどんなことが起きていたのでしょうか?

名曲誕生の時代背景を確認しておきましょう。

1971年

  • 北アイルランド問題が深刻化
  • ベイカーストリート強盗事件
    地下トンネルを掘って銀行の金庫が盗まれた事件
  • 音楽界ではデヴィッド・ボウイ、レッド・ツェッペリン、ローリング・ストーンズが業界を席巻

1972年

  • 血の日曜日事件
    北アイルランド紛争でデモ行進中だった市民十数名が、軍によって射殺された事件
  • デヴィッド・ボウイの代表的なアルバム『ジギー・スターダスト』がリリース

この曲が使われている映画

この曲は、さまざまなスポーツイベントで使用されてきたため、映画『ジョーカー』で使用される前は、スポーツに関するシーンで使われることが定番でした。

  • 『俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル(1996)』
    ゴルフトーナメントのシーンで使用
  • 『エニイ・ギブン・サンデー(1999)』
    フットボールのシーンで使用
  • 『リプレイスメント(2000)』
    フットボールのシーンで使用
  • 『ミート・ザ・ペアレンツ2(2004)』
    ロバート・デ・ニーロ主演の映画で、フットボールのシーンで使用
  • 『ジョーカー(2019)』
    アーサー(ジョーカー)が階段を下りるシーンで使用

さいごに

1970年代前半はグラムロックの黄金時代。

今回ご紹介したゲイリー・グリッターの「Rock and Roll」がお好みの方は、ほかのグラムロックの曲もきっと好きかと思います。

たとえば、T・レックス(T. Rex) の「Get It On(ゲット・イット・オン)」や「20th Century Boy(20センチュリー・ボーイ)」。

スージー・クアトロ(Suzi Quatro)の「Devil Gate Drive(悪魔とドライヴ)」や「Can the Can(キャン・ザ・キャン)」。

お気に入りのグラムロックの楽曲をぜひ見つけてみてください。

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